大橋川に架かる「松江大橋」はNHKの朝の連続ドラマ「だんだん」で何度も登場しているので説明不要であろう。大橋北詰に老舗旅館「大橋館」があって、「小泉八雲宿泊址」と記された石碑が建っている。
この場所にかつて「富田旅館」が存在した。明治23(1890)年8月30日、ラフカディオ・ハーンは松江に到着してここに宿泊した。そして下駄のカラコロという音を聞いた。
当時の主人と女将の口述筆記が見つかり、ハーンが旅館で何を食べていたかが判明した。朝は牛乳と卵、昼と夜は巻き寿司などであった。面白いのは「目玉焼きを一度に大量に食べていた」ことと「糸コンニャクが気持ち悪い虫に似ているとして非常に嫌った」という話である。

末次本町の隣が東本町で小料理屋や飲み屋が非常に多い。古風な「東本町名店街」から少し東に行った所で赤線を連想させる造りのスナックを見つけた。

