寮管理人の呟き

偏屈な管理人が感じたことをストレートに表現する場所です。

あゆの店きむら(京橋店)

2008年01月23日 | 

【あゆの店きむら】で昼食をとることになった。二人ともあゆ雑炊セット(金亀B)にした。金亀Aでは一夜干しが塩焼きになる。一夜干しの塩加減に老舗の実力がよく出ていた。

金亀B‥雑炊、一夜干し、小あゆ煮

雑炊を口に含んでしばし無言になった。干しあゆからとった奥行きのあるだしが五臓六腑に染み渡る。「生」では決して作ることのできない旨み、干物の力は偉大だ。焼きあゆの身は穴子を更に上品にしたような味だった。

額に大粒の汗をかいた翡翠さんは満面の笑みを浮かべていた。それは私も同じだった。

「冬のあゆ雑炊、ほんまにおいしいなー」

「温まりましたよ。本当の贅沢とは、こういうものなんでしょうね。来てよかったですわ(…日本人に生まれてよかった…)」

家の土産はもちろん干しあゆにした。自分もこれで雑炊を作ろうと思ったのである。

【あゆの店 きむら 京橋店】
彦根市本町2-3-3

TEL 0749-24-1157
営業時間(冬季)10:00~17:30

定休日 火曜

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かねやす湖魚佃煮店

2008年01月22日 | 

夢京橋キャッスルロードの両替商(びわ銀彦根支店)駐車場に車をとめた翡翠さんはぼそっと呟いた。

「びわ銀のキャッシュカード、持って来といたらよかったなー」

「まーええでしょう」

「ここの佃煮が旨いんや」

「琵琶湖名物ですな」

【かねやす】に入って私は商品を一通り眺めた上でお母さんに尋ねた。

「モロコはありますか」

「……。モロコが獲れなくて作れないんです」

残念だが、仕方がない。佃煮各種を試食させてもらった。ワタのほろ苦さが日本酒に合うと思った。

「街をぶらついて夕方、また買いに来ます」

店の隣が宋安寺。朝鮮使節がその昔宿泊したところでもある。赤門(佐和山城の大手門を移築した)横の文字に目を向けた。

宋安寺赤門

ありがたき言葉


行き過ぎた欲望は人間性を蝕む。当たり前のことを忘れて知らず知らずの内に愚民は泥沼に沈む。私はにやっとし、外気の冷たさに身震いした。

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多賀大社に参拝

2008年01月22日 | 

名物の糸切餅を販売する店の前には大勢の人がいた。翡翠さんは「多賀大社に参ればお伊勢参りを十回したのと同じご利益があるんや」と言った。

糸切餅の多賀や

古事記には「伊邪那岐大神は淡海の多賀に座す」と書かれており、ここには伊邪那岐と伊邪那美の二神が祀られている。伊勢神宮祭神の天照大御神は彼らの娘である。

「俺は本厄か。あんまり気にしたことはないけどな」

「私は前厄ですよ。お参りしましょう」

手と口を清めて参拝を済ませた。清清しい気持ちになった私達は彦根市内に引き返した。

参拝客で賑わう多賀大社

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スミス記念堂

2008年01月21日 | 

久々に顔を合わせても14年のブランクがあったとはとても思えなかった。翡翠さんのボソボソと喋るクセは相変わらずで、そこにのみ「懐かしさ」を感じた。滋賀大学の古風な建築物が目に入った。

「今日はセンター入試ですね。あの建物には興味をそそられます。私は建築オタですから。入られないのは残念だ」

「ほーそうなんか。じゃーあれを見せておこう」

翡翠さんは最近できたというスミス記念堂に車を走らせた。寺みたいな面白い建物だった。昭和6年にアメリカ人牧師パーシー・A・スミスが建てた和風礼拝堂である。

取り壊しの運命にあったものを市民の運動によって解体保存して蘇らせたという話だ。内部を見学していろんな方向から写真を撮った。礼拝堂の対面が彦根城の天守閣である。

礼拝堂を背にして天守閣を望む

「昨年の飲み会でモロコを焼いて食べた、初めてな。家の中は煙でモウモウとしとったが、ほんま旨かったわ。お前に食わせてやりたかったよ」

「そうですか。ぜひ一度食ってみたいものですね」

七曲りと呼ばれる古い街並(仏壇店が軒を並べる)を通って多賀大社に向かった。

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思えば遠くへ来たもんだ

2008年01月21日 | 

JR彦根駅の改札を抜けて東口に降りて「逆だな」と思った。再度階段を駆け上がり、西口に向かった。観光案内所の前に翡翠さんを見つけた。

「すいません、間違って東口に出てました」

「そうだろうと思ったわ」

実に14年ぶりの再会である。井伊直政公の銅像を見てから、車で市内を案内してもらうことになった。市役所の前を通り、窓越しに中濠・内濠を眺めた。彦根城は予想以上に広いことがわかった。

京橋を望む

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在来線乗り継ぎ旅

2008年01月20日 | 

朝早く家を出た。首にマフラーを巻いてパッチを穿き更にジーンズにホッカイロを2つ、普段では考えられない厚着で。

これくらいしとかんと往生するだろうからな…

私の読みはその後見事に的中することになる。始発電車に乗り、長い旅が始まった。

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タオルを食らう鹿

2008年01月19日 | 日記

食欲旺盛な鹿がタオルをムシャムシャしゃぶっていた。

そんなにタオルがおいしいか?

私が話しかけると、外国人がオ・イ・シ・イ・?と復唱して大笑いした。しかし、誰がタオルを投げ与えたのだろう。

注意書き

鹿が増え過ぎてあちこちで悪さをして嫌われ者になっているのは注意書きを見てもわかる。観光客はカワイイから餌を惜しみなく与える。段々鹿は横着になり野生の本能を失っていく。

鹿は餌を求めて男の大事な部分に突進してくる。だから便所に鹿よけの柵が設けられているのである。家畜化した動物との共生は実に難しい問題だ。

便所にも鹿対策が必要な現実

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珍しく地海老の天ぷらをのせて

2008年01月19日 | 外食

子どもの頃から食べ慣れたナヘナヘしたうどん。トッピングに地海老の天ぷらを選んだ。安物の天ぷらだと汁を吸ってすぐにグジュグジュになるのだが(苦笑)これは最後まで形を保っていた。

殻を剥かずに揚げたエビが香ばしくておいしかった。若干塩分の高い汁を吸いながら、甘みの強い稲荷をつまむ。西日本ではごく普通の光景だ。炭水化物ばかりで腹ごしらえをしたのだった。

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寒い日にはスープを

2008年01月18日 | 家飯

こう寒いと温かいスープが欲しくなる。ウチではシチューの素を使ってスープを作っている。薄っすらとろみがつく程度に素を入れる。だしは具からも出るので、たくさん使う必要はない。

具は鶏肉、ジャガイモ、ニンジン、白菜の他に彩りとして茹でたブロッコリー。野菜の持ち味を楽しむのがスープの醍醐味だ。豚肉の薄切りとセロリを使うと更に洋風になる。

派手さはないが、心まで温まる料理である。それは家庭で作るおでんも同じことだ。

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転居を知らせる葉書

2008年01月18日 | 日記
昔の友達から葉書が届いた。ある事情で地元に戻ったという簡潔な連絡だった。夏に一緒に酒を飲んだ時に「忘年会をやるのであれば誘ってくれ」と言われたが、会は流れて連絡すらしていなかった。

「申し訳ない」と思った。一度電話をかけて飲み会を企画するか、それとも私が海を渡って訪ねて行くか、どちらかだろう。この男とはかつて麻雀をよく打った。大負けをしない、堅実な牌の切り方だった。

彼は酒を飲む時につまみを殆ど食わない人である。「体に悪いから少しは食べろよ」と言っても「いろいろと食っちゃうと酒が不味くなるからな」と切り返すのが常である。

真の酒飲みとはこういう人を言うのだろう。私にはとても真似できないので彼の美学には心から敬意を払っている。飲み食いに「人間の品」が出ることを彼はさり気なく教えてくれた。

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雪に滅法弱い市民

2008年01月17日 | 日記
県庁所在地の広島市は年に何度か雪が積もるのに対して県東部では殆ど無いのだ。故に雪が降ったらさあ大変。車の玉突き事故で交通渋滞が発生。歩行者は滑り転げて体はアザだらけに。

今朝は東広島市一帯で少し雪が見られた。この辺りは厳しい冷え込みで有名で、私も学生時代に経験済みである。腰に刺すような痛みを感じて目が覚めることがたびたびあった。

その東広島市に大雪が降らなくなって30年以上になる。地球温暖化が年々激しくなっている証拠だ。

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喉の痛みをおぼえる

2008年01月17日 | 日記
昨日から喉の調子がおかしい。せきが出ていがらっぽい。おそらく扁桃腺が炎症を起こしている。こういう日には玉子酒を、いやイカン。生姜湯にしておこう。

体調の悪い日にも酒を飲もうとする卑しい根性は抑えねばならぬ。快復してからいくらでも飲めるのだから。さて首にタオルを巻いて寝ることにしよう。

睡眠が一番の薬である。

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かぶらと豚肉の煮物

2008年01月16日 | 家飯

かぶらは皮を厚く剥いて炊く、口にボソボソの繊維質が残らないように。大根にはない、ほのかな甘みが特徴で短時間で煮えて味の染みも早い。寒い冬にはもってこいの食材である。

かぶらは他の材料の旨みをしっかりと受け止める。その代表例が「鯛かぶら」だ。今年初一発の「鯛かぶら」はどこで食べさせてもらおうか。料理人のセンスが問われる料理でもある。

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激安あぶたま丼

2008年01月15日 | 家飯

漢字で書くと油玉丼。親子丼の鶏肉を油揚げにかえた節約料理だが、結構おいしくて馬鹿にできないのだ。

油揚げと玉ネギを煮汁で煮て卵でとじるだけ。油揚げが濃い目のだしを吸い込み、ちゃんと肉もどきになっている。

肥満を気にしている中高年は試してみてはどうだろうか。安上がりでお腹いっぱいになる(笑)

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こどもと育つ(土井善晴)

2008年01月15日 | 日記
今朝の日本経済新聞(23面)に料理研究家の土井さんのエッセイが載っていた。娘を持つ親の視点から導き出された考察はなかなか鋭い。非常に的を射た文章である。その中から一部を抜粋してみよう。

…親が特に何かを言わなくても親の姿を見て子どもは成長していくものだ。子どもが自ら判断し、自分への約束を守ることが大切だと思う…日々の暮らしも同じだ。手作りの旬のものを、できるだけ一緒の席で食べる。おいしいときには「おいしい」とちゃんと声に出す。我が家の食事で大切にしていることだが、みんなごく普通のこと。「食育」などと意識的に教育するより、大人が当たり前のことをきちっとすることこそ子育てでは大事だろう…

もう一つ付け加えさせてもらうとすれば、幼い頃から経済観念を植え付けることも重要だ。物の適正価格がいくらかを知ると知らないとでは大違いである。無駄に高い物を買わずに、知恵を絞って安く上げることも覚えさせるべきと考える。

親が「贅沢」ばかりしているといつの間にか「感謝」の念を忘れ、子どもの脳まで「液化現象」を起こす。田分け者の脳が溶けるのは別にどうでもいいのだが、地球の氷まで融けてきて熱の惑星になるのだけは勘弁してもらいたい(笑)

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