THE FOURTH PARTY

チョイ毒エッセイのようなもの。コメント欄でのやりとりはしません。用事がある人のみ書き込んでくだされ。

アンダーガードの製作・その1

2007-01-20 23:22:52 | XR250

今まで我がXR250には自作のアンダーガードを付けていた。
・・・のだが、現在この有り様。

Epsn2679

何故ここまでボコボコになってしまったのか・・・っつーと、実は予想していたのだが、アルミの材質が弱い事、肉厚が薄い事。

Epsn1286

↑元はこんなにピカピカだった・・・。

自作マフラー紹介の記事の時もちと触れたのだが、建築や装飾関係のルートからの仕入れだと板材はA1100という材質が主流であり、たまたま仕事で使用した3mm厚のA1100の余りがあったので、それを使っただけなのである。
それでも身を挺してフレームやクランクケースを守っていた。

今回はもう少しちゃんとしたのを作る。
用途で考えると5mm厚のA5083あたりが妥当な線かと思うのだが、5mmの板を曲げるのは大変だなあ…。4mmにしよう。
実際、社外品でも「4mm厚のアルミ製」と銘打って売ってる物もあるし、たまたま持っているDT200WR用のアンダーガードも厚みを計ったら4mmだった。
一応は仕事の仕入先でも材質を指定すれば規格品である限りは入手可能なのだが、アルミの場合は1000*2000が来てしまう。さすがに使いきらねえ。で、PWKの取り付け用カラーの材料を買った「とくきん」というネットショップにて切り売り対応してもらう事にした。
ところがこの「とくきん」では、6t以下の板材は最大サイズで300*460までと取り決めているらしい。同店は小口販売に特化しているのだ(そこが便利でもある)。今まで使っていたガードのサイズを確認すると、それ以下の大きさだったので、この問題はクリアー。
それと取り扱い材質と板厚を見ると、A5083に4mmは無い様だ(規格に存在しないのか、単純に取り扱っていないだけなのかは不明、当然5mmはある)。で、結局板材としては最も一般的なA5052の4mm厚に決定。情けない・・・5mmで作れよ・・・。
300*460を二枚頼んだ。

ボコボコになってしまったアンダーガードだが、俺としては形が非常に気に入っていた。既成のアンダーガードは汎用の工作機で製作する為カクカクな物が多い。で、それに差別化を図ろうと、極力曲面構成で製作した(実はKTMアドベンチャー純正のガードをモデルにした)。※既製品は直線的な形状として極力アンダーチューブに沿わせて、地面とのクリアランスを重視している。曲面にするとアンダーチューブから離れてしまうので、その点では不利。
そのうち壊れてしまうであろうと、実はCADで図面を引き(と言っても二次元の展開図面)、データが保存してある。全く同じ物の再製作の場合には寸法の管理という面では苦労が無い(製作は全て手作業なので、製作手間は変わらない。レーザーとかで切断するならば別)。

Epsn2670

我社は看板屋なので、当然カッティングプロッタがある。粘着FILMをカットする場合はヘッドに専用のカッターの刃を取り付けるのだが、コレは他のツールも取り付けできる。代表的なのがペン。ロールペーパーをセットして出力すると、原寸を描く事が出来るのであります。まあ別に卓上プリンターで印刷した物でも良いのですが。

Epsn2673

この紙をデザインボンドで材料に貼る。コレも別に必ずしもデザインボンドでは無くても良いのだが、デザインボンドはスプレーにより均一な塗布が可能で粘着が弱い。使いやすいっつーよりも、そもそもこういう用途の為のボンドである。
切り出しはジグソーにて行う。アルミはネバッとしている為、鉄板用等の目の細かい刃だと目詰まりしてちっとも切れないので、裏技に木工用の刃を使う。ジグソーを使用する場合、刃が加工物の裏側に飛び出すので、普通の人は加工物を浮かして置くと思うが、我社では10cm厚の発泡スチロールの上に置いて切っている。別にこれも発泡スチロールじゃなくても、個人が一回ポッキリ使う位ならば段ボール10枚重ねとかでもOKだ。

Epsn2678

まず最初にカッターで輪郭をケガいておいて、ジグソーでは微妙にケガキが残る程度に大きめに切り出す。切りすぎると元に戻せないが、この方法ならばディスクサンダーやベルトサンダーで切断面を整えつつ、正確な形状に加工できる。

つづく。次回アップはチト先になると思われます。

※比較的簡単に型を採る方法を書き忘れてたので追記

今回は既に形状が決まっているのだが、全くのゼロから型をとる場合は、クリヤーの塩ビ板0.5mm厚辺りをガムテープで仮止めして、マジックで下書きをすると便利。ハサミでも切れる。紙だと透けて見えないが、透明板だから大丈夫。ホームセンターでも入手可能で結構安い。欠点は、近年では悪者扱いされてる所。処分時は気をつけましょう。

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想いは、理屈を凌駕するのか。

2007-01-20 18:29:45 | チョイ毒エッセイのようなもの

自宅と実家と会社はそれぞれ20km前後離れており、位置関係としては大体正三角形を描いている。
その距離が20kmまでは、普通に自走で通勤できる・・・というのが俺の持論。過去に40km近く離れた大学と会社に通った経験があるが、どちらも結構大変だった。

両親が亡くなって以来実家は空家のままである。今現在、持ち家がありながら借家住まいをし、20km離れた会社に通うという、非常に効率の悪い事をやっているのだ。
当初はちゃんと理由があってこの場所を選択したのだが、途中で事情が変わってきてしまったのである。
長期計画で会社の近くに引っ越す予定なのだが、不動産屋に2件ばかり相談したら、どちらも真っ先に帰ってきた返事は「実家は人に貸したら?」。

不動産屋さん的に言うと貸すのが一番いいらしい。が、ここでも俺の持論を言えば・・・
バイクでもそうだが、愛情がなくなってしまった物は持っていても無駄だ。「このバイクは好きではないが、プレミアが付きそうだから取っておこう」なんて考えだと、気が付いたときにはそのバイクは朽ち果てている。
実家に対して愛情がないか否かという意味では、ある。だが、俺の思いは足りなかったのだろう、1年ほど前に空き巣に入られた。ガラスを割られて侵入された。思い出を踏みにじられた様で悔しかったが、「どうせ何も置いてなかったから」と自分に言い聞かせて我慢した。だがある時にふと、オヤジの唯一の自慢だったROLEXが実家に置きっぱなしだった事を思い出して、急いで見に行ってみた。

ROLEXは無くなっていた。あの時に盗られていたのだろう。

この時、俺は実家を売るという最終決断をしたのだ。まだ当分先の事になるとは思うが・・・。

さて、一方で自宅には膨大な量のバイクの部品がある。引っ越すとなるとコレも何とかしなければならない。加えてチビが今春から小学校に上がるので、勉強部屋を用意してやらねばならない。
俺が独立起業時に仕事場として使っていた部屋をチビに明け渡す事にした。現在は仕事には全く使っておらず、単なる物置になっている。当然バイク関連の物も置いている。
この部屋とは別に、ガレージがある。元々はバイク関係にしか使っていなかったのだが、俺が暫くバイクから離れている間に嫁さんが物を置き始め、1/4程度占領されてしまった。

いらない物は処分、必要な物は仕舞い直し。まだやってる余裕が無いが、いずれオークションにでも出していこうか。

Epsn2645_1

改めて見直すと、部品もそうだが雑誌類もすごい。Vmaxの特集本(何度か出てる・・爆)、何故か俺のコラムが連載されていた某紙(今見ると赤面そのもの)、Vmaxが発表された当時の販促ポスターやプレス資料、自分で撮り溜めたVmaxの写真(他人のVmaxをカスタムの参考に撮っていた。ハンパでは無い量)、Vmaxグッズ・・・。元々コレクションする趣味は無いのだが、結果的に集まってしまったものばかりである。

Vmax以外でも、R32スカイラインGT-R発表当時のカタログ、初代MR2とかのカタログもある。それとマンガ。結婚前に随分○ックオフで裁いた記憶があるが、池沢さとしの「サーキットの狼」は残っている。
「しまった! フロントスタビライザーを打ったか!?」
影響受けたなあ。

Epsn2675

暫く使ってないFILMカメラ。カメラや写真が趣味という訳では無いのだが、メカニカルなボディには魅力を感じる。この他にPENTAXのZ20P(一眼レフ)も所有しているが、一番好きなのはOLYMPUSのOM10。中学生の頃に欲しくて欲しくて、でも当時の懐具合ではとても…。同社の当時のフラッグシップはOM1とかいうヤツだったと思うが、OM10は中学生でも小遣いやお年玉を貯めれば何とか手が届きそうだったので、身近な憧れだったのだ。実際にお金を貯めて、カメラ店の限定安売りセールに買いに行ったら、売り切れ。
コレは社会人になってから入手した中古品。標準では絞り優先AFなのだが、オプションのシャッタースピードが調整できる「マニュアルアダプター」付き(フルマニュアルになる)。
もう一台はハーフサイズカメラ。OLYMPUSのPEN D3。こんなに古臭くてもなかなか良い写真が撮れる。今となってはオヤジの形見だ。

最近XR250に乗り、結構手も掛けてきた。
旧知の友人は俺がホンダ嫌いなのを知ってるので、XRをイジる姿を見てオカシくなったかという位の目で見てくる。イヤ、オカシいのは元々だ。現在イジっている俺のXR250、この個体その物にコダワリや愛情があるのだ。もしもN造さんが見てたら、泣くなあ、コリャ。

俺は一見現実派の理屈至上主義者に見えるかもしれないが、実はその大部分が「気持ち」で構成されている、と姉に言われた事がある。やっぱりそうなのかね。

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