今まで我がXR250には自作のアンダーガードを付けていた。
・・・のだが、現在この有り様。
何故ここまでボコボコになってしまったのか・・・っつーと、実は予想していたのだが、アルミの材質が弱い事、肉厚が薄い事。
↑元はこんなにピカピカだった・・・。
自作マフラー紹介の記事の時もちと触れたのだが、建築や装飾関係のルートからの仕入れだと板材はA1100という材質が主流であり、たまたま仕事で使用した3mm厚のA1100の余りがあったので、それを使っただけなのである。
それでも身を挺してフレームやクランクケースを守っていた。
今回はもう少しちゃんとしたのを作る。
用途で考えると5mm厚のA5083あたりが妥当な線かと思うのだが、5mmの板を曲げるのは大変だなあ…。4mmにしよう。
実際、社外品でも「4mm厚のアルミ製」と銘打って売ってる物もあるし、たまたま持っているDT200WR用のアンダーガードも厚みを計ったら4mmだった。
一応は仕事の仕入先でも材質を指定すれば規格品である限りは入手可能なのだが、アルミの場合は1000*2000が来てしまう。さすがに使いきらねえ。で、PWKの取り付け用カラーの材料を買った「とくきん」というネットショップにて切り売り対応してもらう事にした。
ところがこの「とくきん」では、6t以下の板材は最大サイズで300*460までと取り決めているらしい。同店は小口販売に特化しているのだ(そこが便利でもある)。今まで使っていたガードのサイズを確認すると、それ以下の大きさだったので、この問題はクリアー。
それと取り扱い材質と板厚を見ると、A5083に4mmは無い様だ(規格に存在しないのか、単純に取り扱っていないだけなのかは不明、当然5mmはある)。で、結局板材としては最も一般的なA5052の4mm厚に決定。情けない・・・5mmで作れよ・・・。
300*460を二枚頼んだ。
ボコボコになってしまったアンダーガードだが、俺としては形が非常に気に入っていた。既成のアンダーガードは汎用の工作機で製作する為カクカクな物が多い。で、それに差別化を図ろうと、極力曲面構成で製作した(実はKTMアドベンチャー純正のガードをモデルにした)。※既製品は直線的な形状として極力アンダーチューブに沿わせて、地面とのクリアランスを重視している。曲面にするとアンダーチューブから離れてしまうので、その点では不利。
そのうち壊れてしまうであろうと、実はCADで図面を引き(と言っても二次元の展開図面)、データが保存してある。全く同じ物の再製作の場合には寸法の管理という面では苦労が無い(製作は全て手作業なので、製作手間は変わらない。レーザーとかで切断するならば別)。
我社は看板屋なので、当然カッティングプロッタがある。粘着FILMをカットする場合はヘッドに専用のカッターの刃を取り付けるのだが、コレは他のツールも取り付けできる。代表的なのがペン。ロールペーパーをセットして出力すると、原寸を描く事が出来るのであります。まあ別に卓上プリンターで印刷した物でも良いのですが。
この紙をデザインボンドで材料に貼る。コレも別に必ずしもデザインボンドでは無くても良いのだが、デザインボンドはスプレーにより均一な塗布が可能で粘着が弱い。使いやすいっつーよりも、そもそもこういう用途の為のボンドである。
切り出しはジグソーにて行う。アルミはネバッとしている為、鉄板用等の目の細かい刃だと目詰まりしてちっとも切れないので、裏技に木工用の刃を使う。ジグソーを使用する場合、刃が加工物の裏側に飛び出すので、普通の人は加工物を浮かして置くと思うが、我社では10cm厚の発泡スチロールの上に置いて切っている。別にこれも発泡スチロールじゃなくても、個人が一回ポッキリ使う位ならば段ボール10枚重ねとかでもOKだ。
まず最初にカッターで輪郭をケガいておいて、ジグソーでは微妙にケガキが残る程度に大きめに切り出す。切りすぎると元に戻せないが、この方法ならばディスクサンダーやベルトサンダーで切断面を整えつつ、正確な形状に加工できる。
つづく。次回アップはチト先になると思われます。
※比較的簡単に型を採る方法を書き忘れてたので追記
今回は既に形状が決まっているのだが、全くのゼロから型をとる場合は、クリヤーの塩ビ板0.5mm厚辺りをガムテープで仮止めして、マジックで下書きをすると便利。ハサミでも切れる。紙だと透けて見えないが、透明板だから大丈夫。ホームセンターでも入手可能で結構安い。欠点は、近年では悪者扱いされてる所。処分時は気をつけましょう。