トロルお爺の”Satoyaman”林住記

生物生産緑地にて里山栗栄太が記す尻まくりワールド戯作帳

ケセランパセラン・・・

2019-02-05 | 感じるままの回り道
 節分の夜から立春の未明にかけ久しぶりの降水量を記録した。34ミリとは言え乾ききった芽だし前の植物には恵みの雨だったに違いない。気温も20度を越えて暑いくらいで作業中は上着を脱いで丁度良い状態だ。

 節分や立春とは関係が無いのは承知だが、林道でアオバトと遭遇、普段は目に留まる鳥でも無いのでラッキーと言えなくもないが、カメラを出す前に飛び立った。まあ、そんなものである。
 一方、拠点のタンポポ原っぱ方面からカラス程度の猛禽類が低空飛行して向かってきてそのまま沢伝いに飛び去った。ハヤブサなのかツミなのか判るはずもなかったが獲物を捕捉しているのは明らかで、狩られた鳥はシロハラかと思ってみていた。ムクドリやヒヨドリでは無いようだった。

 何となく気分が高揚し「これではアカガエルの卵塊があるかも…」と水辺を巡回したけれど、いくら暖かくても2月に入ったばかり、通常は3月の産卵で1ヵ月も早けりゃ無理であった。
 簡単に傷心の心を抱えての帰路、緩やかに落ちてくるのがあった。「ああ、キジョランの種子か…」と短絡的に思ったけれど、さて何の種類なのだろう。

 ガガイモ科の種子に間違いがないけれどガガイモなのかキジョランなのか、イケマなのかは判断できない。棚田の周辺で稲刈りの頃に多々見つけた事があったものの通常の活動では滅多に遭遇はしない綺麗な種子である。
 ケセランパセランとも言われ幸せをもたらすとかとも言うようだが、小生には獲物を捕獲した猛禽とアオバトの遭遇がプレゼントだったような・・・。チャラランポラランの小生には、これで早めのバレンタインプレゼントは終わり。

二重基準はいけません、と言えども…

2019-02-04 | 小人閑居して憮然
 水回りの途中、上の池の水位が低い。隣沢からの送水に滞りは無く、思い当たるのはただ一点「オーバーフローを崩された!」に尽きる。
 案の定、オーバーフロー部の上手と下手の二か所で土嚢が外され、その間の2m程ある埋め立て部に水路を穿ってある。

 保水や湛水構造の保全補修は小生が行っているけれど、実質の勢力圏下にある訳では無く、断りを入れて設えてもかような結果になるのがうっとおしい。このオーバーフロー部は侵食溝となっていて、池の水位を保つために土嚢を積み土砂を投入してようやく安定してきた構築部なのである。度重なる漏水の解消に費やした労力は構築部を見ても想定すら出来ないのだ。

 このオーバーフロー部の改修も長年の土砂堆積の結果、池の水位が浅くなり生物環境に影響が出るのを防ぐために行った湛水構造でもあるのだ。流入する土砂を少しでも防ぐ設えは「猪が掘り起こすから」と否定され、「冬場の水位は越冬生物の保護のために上げます」と了解を得て10㎝ほど上げただけなのだが気にくわなかったらしい。

 池の土砂堆積が進み、浅くなっても浚渫など出来ない労力環境下では、とりあえず水位を上げて対応するしか方法は無く、これも現実には手詰まりするが、その頃には活動できない年齢層の人ばかりである。それでも保全は必要で、水深維持や埋没阻止と言う重要項目、そこに二重基準、保全実務者と勢力圏者の認識の異なりは情けないの一言だ。

 かような二重基準、二枚舌は現役の頃にもお役人と多々遭遇してきた事柄でもあって珍しくも無いけれど、財務省と言え厚労省と言え、文科省と言え、内閣もその例にもれずお役人、お役人上がりの情けなさにはつける薬などあるのだろうか。
 愁眉の焦点、差し迫った課題等々、優先順位さえ選択できない政国家になり果ててしまった。耳目を海外に転じても、どこも似たような状況が伺えるし、この同質性は何に由るのか、まさかグローバルスタンダードではあるまい。勿論、愚弄張るスタンダードには間違いないが…。

 立春となってフイールドも本格的作業を開始せねばならない時期となったが、春の喜びは豪雪地帯で無い事もあって少年時代ほどは無いのが惜しい。

             流入部   ➡    排水部

                  立春か大の字になる朝ぼらけ

節分にキタキチョウ初見とは

2019-02-03 | 小父のお隣さん
 カーテンの隙間から黄色い飛翔体が見えた。「キチョウ」と直ぐに判ったけれど移動していく。縁台から視線を送っていたら隣家の庭に降りた。デジカメは食卓にあったから手に取って靴下のまま接近した。不審行動に見えるけれど昼の時間では外に人はいないのである。

 白昼、靴下のまま「抜き足差し足忍び足」接近しつつ撮り続ける。直射光下では黄色い羽は露出オーバーになってしまう事が多く用心のためである。一度は飛び立ったがパンジーに降りてくれた。ここで初めてソバカスだらけの翅と確認が出来てキタキチョウと判明した。
 Sさんによれば「ヤマキチョウは近辺にはいない」から間違うはずはないと言うものの、小生は山で見る事が多いので「ヤマキチョウ」と連想、そのうえキタキチョウは「北のチョウ」と語感で思ってしまうから毎年間違う名前なのだ。

 それにしても今日は節分、気温は13℃程度だったけれどフイールドで視認していたのは何月だったか、今期の泥水池は凍結も1~2日が数回程度で足先で割れる程度しか育たなかった。異常に暖かかったと言って良いだろう。節分のキタキチョウもその結果かもしれないが、日溜りにはタテハの仲間が出ているかもしれない。春を実感した。

                   

**暗倍の真冥撒き「腐苦は内!、追う荷は民!」

2019-02-03 | 性向有毒の翁なれば
右目北向きゃ左目西へ
       東に屁をひるアリエン歌 アリエン越えてノホホンノホホン

人面獣心はだか火ランプ
       煮るも焼くのも出来ぬ火々 赤くなったり蒼くなったり

年金原発財政文科
       議員厚労暗部性件 薬無い無い薬無い無い

不沈の虎さん深謀遠慮
       永久凍土に温暖化 マッチョでイケイケ、マッチョでイケイケ

おとぎ話か七つの海も
       ビタミン不足で膿み七つ 解決病だ壊血病だ

頭脳明晰期待の殿御
       経験なくてコンコルド 欲も悪くも欲も悪くも

人の振り指す何ちゅう国か
       我が振り隠す惨国史 覇権で席巻派遣で席巻

昇る朝日も黄昏進む
       扇ぐ扇も業に負け 良くもマルクも良くもマルクも






雨後のキクラゲ

2019-02-02 | 何よりの楽しみ
 カラカラ天気が続いてどうなるやらと思っていたところに僅か4mmばかりのお湿りがあった。そのおかげでキクラゲが一夜にして出現した。一カ所はアカメガシワの除伐株でもう一カ所は桑の木の丸太である。隣沢の立ち枯れ木には根元から梢まで覆われているだろうが出かけるまでもない。
 発生したのはアラゲキクラゲがほとんどで透明感のあるキクラゲが数枚というところ。それでも両手いっぱいの収穫になった。ナラ枯れで立ち枯れたクヌギの小枝にタマキクラゲが出ているかもしれないと思いつつ、とりあえずの賞味分はあるから深入りせずに帰る。

 バター炒めで塩胡椒が好きなのだが、我が家にはバターなんていう高級品がある訳も無くオリーブオイルで炒めるのが関の山…。

   クワの丸太    アカメガシワの切り株   こんだけの収穫

アサギマダラの蛹は初めて!

2019-02-01 | 小父のお隣さん
 拠点道具小屋で木工工作の始末を終え帰り仕度の折、モチノキに絡ませたキジョランにアサギマダラの幼虫を探した。ようやく寒明けになろうと言う今日この頃、越冬幼虫の所在確認である。
 幼虫が生息していると思われる蔓葉の高さは3mほどあり視認し難くなってきた。それでも目を凝らして探すと黄緑色のボンボン状の物体が見える。付着していた葉には二か所の食痕があったから「恐らく蛹ではないか…」と思ったものの一度たりとも写真でさえ見た事が無いから自信など無い。

 撮影するにも高さが高さで、脚立はあるにせよカメラを片手で支え上向きでないと撮影できない環境だ。同じ高さで横位置から撮影出来ればもう少し鮮明画像が得られたのだろうが、ぐらつく脚立の上端でまたがる事など事故の元である。会友もいない状況下では撮影は無理だった。

 画像が不鮮明でも短期記憶は自宅までは保てるだろうからと、帰宅一番にネット検索をした。もう一発で画像が現れアサギマダラの蛹と確認できた。二月の最初の日、節分立春を直後に控えての特ダネである。祝着至極、祝着至極、水戸黄門のドラマでもあるまいに独りゴチたのであった。

 初めての蛹だったが、みずみずしいボンボンを連想させるしゼリー玉のようにも見える。形は蛹の中でも変わっているのかどうか知識は無いのだが、小生的には新鮮な変わり物に思えた。
 月形半平太だったか「こいつは春から縁起が良いや!」の台詞も出ようと言うもので、勢いついて自宅庭のキジョランの葉裏を探したけれど2匹いたはずの幼虫は発見できなかった。
 これには「にーっ」と苦笑いするしかないが、これがほんとの「にーっ悲喜こもごも」というのであろう。

                      

「森の市」の顛末は如何…

2019-02-01 | 感じるままの回り道
 「森の市」が近年まれに見る晴天の内に終了した。当日の最低気温は今季2~3回目の氷点下で-1.3℃を記録している。肩は血行不良で冷え傷むし膝も低温下では傷みが出る。肩にはカイロ、膝には温感湿布を貼り保温サポーターを装着した。更に娘のコールテンスカートをリフォームし巻きエプロンに仕立てて使った。このゴールデンエプロンで防寒対策は完璧。人ごみに紛れて不審に思う人は皆無だった。

 なんといっても8時から15時まで吹きさらしの土手の広場に立ち続けるのである。見てくれに拘るような歳でもないのだ。飲み物は生姜湯にし、ミントの飴玉をしゃぶり喉粘膜の働きも促しておいた。
 今回の目玉は、予定では「アクション付きプルトイ」、結果として一体も作れず「動物積み木」とムーミンセットで250体のピースが主力になってしまった。賑わいにと「竹ボラ」は拙速で頓挫、ラトルバックも同様に一体も売れず轟沈…。
 同じように短時間で仕上げた「幾何回転体」コロコロ、コロリンは全てはけた。100円、200円という廉価が幸いしたのだろう。材が無かったから竹ボラやラトルバックで失敗したが、失敗も楽しみの内か。

 小生肝いりの「縄文風木偶」は「博物館で見ました」という親父さんが1人いたけれど購入は無し。一体だけの小生オリジナル「縄文の巫女」はご夫婦がお買い上げ。ちなみに「値段が手ごろで衝動買い出来る価格です」には泣ける。造形では無かったのか…と。まあ、この「縄文の巫女」は会心の出来栄えであった事は爺我自賛するまでもない。
 しかしなんだなあ、残った4体の処分に困る。子どもの施設に流すわけにもいかんし・・・・・。今回、再会できるかと秘かに楽しみにしていた未就学児2人、顔を見る事は出来なかったが、今どうしているだろうと全くの他人であるものの昔の名残がでる。まあ、一期一会ということだろうて。
 
 「動物積み木」はセットだと高額になるから昨季の反省を踏まえ単品販売にしたけれど数点のお買い上げがほとんどで「積み木」遊びを出来るほどの量を購入してくれるお客は無かった。それでも前回「どうしても欲しいから廉くしてください!」と頑張られ3000円に値下げした「動物積み木セット」を購入したお母さんが今回も来て7体の追加購入をしてくれた。「今でも喜んで遊んでいます」は嬉しい言葉である。結局、おまけに持たしたりして、「動物積み木」の売れたのは半分、サービス品として半分と言うのが勘定か。

 「動物積み木」が暴走し「ムーミンキャラ」でプレゼント用に試作したセットを雛壇で展示していたのだが、これが一番の人気で、「ムーミン谷」のジオラマ用のキャラまで失ってしまった。売り物では無くとも欲しいものは「お願い」するキャラが多いと言う事か…。小生の気の弱さを実感した。

 昨季の売れ残り「泳ぐ魚」は3体お買い上げしてくれたご夫婦がいたけれど、プルトイは結果として売れたのは「猪」だけだった。
 総括すると「爺我自賛」の物づくりでは駄目で、お客の歓心を引くような物がよろしい。まあ、それが出来れば苦労は無い。全ては我が「業」の産物なのである。

会友二人の出品     Yさんのウグイス笛      Mさんの袋物