澎湖島のニガウリ日誌

Nigauri Diary in Penghoo Islands 澎湖島のニガウリを育て、その成長過程を記録します。

大江健三郎の法廷証言~沖縄戦集団自決問題

2007年11月10日 01時40分13秒 | Weblog

「沖縄ノート」(岩波新書)の執筆者、大江健三郎が沖縄島民の集団自決問題について、ついに法廷で証言した。

 先の大戦末期の沖縄戦で、旧日本軍が住民に集団自決を命じたとする本の記述は誤りとして、当時の守備隊長らが、ノーベル賞作家の大江健三郎氏と岩波書店に損害賠償や書物の出版・販売差し止めなどを求めた訴訟は9日、大阪地裁(深見敏正裁判長)で引き続き口頭弁論が行われ、大江氏が出廷した。
 本人尋問で大江氏は「参考資料を読み、執筆者に会って話を聞き、集団自決は軍隊の命令という結論に至った」と述べ、軍命令説の正当性を主張した。
 今回の訴訟で大江氏が証言するのは初めて。訴訟は、来年度の高校日本史の教科書検定で、集団自決を「軍の強制」とした記述を修正した根拠にもなったが、その後、教科書会社が削除された記述を復活させる訂正申請を出している。
 大江氏は座間味、渡嘉敷両島の元守備隊長2人が直接自決を命じたかどうかについては「書いていない」としながらも住民に手榴(しゅりゅう)弾が配布されたケースがあると指摘。「当時は『官軍民共生共死』の考え方があり、住民が自決を考えないはずがない」と軍の強制があったと述べた。また、自著『沖縄ノート』について「日本軍の責任を明確にしたかった。強制において(集団自決が)なされたことを訂正するつもりはない」と語った。 (産経新聞)

この問題については、冷やかし半分で論評はできない。しかしながら、大江健三郎の著書が、これまで社会的に大きな影響を与えてきたことを考えると、彼の証言は「言い訳」に過ぎないような印象を受ける。そう、論理のすり替えなのだ。政治家ならともかく、文学者を自称するものがこういう不誠実な態度でいいのかどうか、大きな疑問が残る。
いずれにせよ、大江健三郎の本性を現したものに違いない。

 

  

 


小沢一郎の記者会見

2007年11月07日 17時31分03秒 | Weblog

小沢一郎民主党代表の翻意について、新聞は次のように報道している。

 代表辞任の意向を表明していた民主党の小沢一郎代表(65)は7日、同党両院議員懇談会で「2日間、沈思黙考した結果、この体にもういちど鞭を打ち、来るべき衆院選に必ず勝つ覚悟でがんばりたい」と話し、辞意を撤回し続投することを正式に表明した。 また、小沢代表は「党首会談をめぐり、皆様に多大な迷惑をおかけしました」と語り、辞任表明から始まる一連の騒動について謝罪した。 小沢代表は6日夜、自らの辞任問題について、慰留を働きかけた同党の鳩山由紀夫幹事長らに「大変ご苦労をかけた。感謝している。本当に恥をさらすようだけど、皆さんの意向を受けてぜひもう一度がんばりたい」と述べ、党執行部の代表留任の要請を受諾し、代表を続投する考えを表明していた。

 続く記者会見では、大連立をめぐる経緯を少し話した。自民党とも通じている大物が、この話を持ちかけたことを強くにおわせた。やはりナベツネ(渡辺恒雄)が仕掛け人だったのか。

 TV各局の報道姿勢だが、小沢に対しTBSはかなり批判的、日テレとフジTVもかなり厳しいコメントをつけていた。

 


法律家の矜持

2007年11月06日 18時20分18秒 | Weblog
このところ、何人もの弁護士に会い、相談する機会があった。
若くて優秀そうなのだが、和解あるいは訴訟へのプロセスに関してはかなり弱気な人、70歳を超えて悠々自適という感じで、人生相談的に応対してくれる人、さらに企業弁護士として活躍していて、辛口ながらも的確な意見を述べてくれる人など、さまざまなタイプの弁護士がいることを知った。

当方としては、理不尽な要求を突きつけてくる相手方弁護士に対抗できる相手が必要なのだが、最も信頼できると思った人は、「相手の弁護士が何故引き受けたか理解できない」として私の依頼を断ってきた。
要するに、弁護士の中でも訴訟を焚き付ける輩もいるが、そういう輩には組みしないというプライドなのだ。

金に目がくらみ、肉親の情まで踏みにじる事件が多い昨今、上記のような弁護士はかえって貴重だと思った。
司法試験の大量合格は、必然的に訴訟社会を生み出す。何でも金、何でも権利、そういう風潮を制度的にバックアップするものだ。それは、従来の比較的安定した家族関係等を崩壊させることになるだろう。

 


冬支度の山里

2007年11月05日 14時11分02秒 | Weblog
群馬県高崎市の郊外に出かけた。
都会を引き払い、山里とも呼べる場所で悠々自適に暮らす先輩を訪ねた。
もう稲刈りは済み、木々の紅葉は深まっている。

夜、お酒を飲みながら、ジャズを大きな音量で聴いた。田舎はいいなあ、こんな大きな音で聴けるんだと思った。


ミシェル・ルグラン・コンサート

2007年11月02日 20時37分40秒 | 音楽・映画
11月1日、オーチャード・ホールで行われた「ミシェル・ルグラン&グランド・オーケストラ・ジャパン・ツアー2007」を聴いた。
曲目はほぼ自作の映画音楽集だった。ルグランは45名くらいのオーケストラを指揮するとともに、ピアノを弾き、さらには歌いまくるという、とても75歳とは思えない大活躍だった。
ただ、私自身が彼の映画音楽を詳しく知らないためか、いまひとつ感動するには至らなかった。それは、去る2月に行われたルグランと故羽田健太郎との競演(「題名のない音楽会」)を聴いたためかも知れない。
会場の入りはほぼ5割。高価なチケット代のためか、あるいはルグランの人気も過去のものなのか分からないが、寂しい感じはした。


長崎市企画部長のセクハラ疑惑

2007年11月01日 14時55分29秒 | Weblog

長崎市企画部長がセクハラ疑惑の果てに自殺したという。

 1日午前1時50分ごろ、長崎市虹が丘町の山中で、同市の企画部長(59)が首をつって死んでいるのを長崎県警浦上署員が見つけた。
 同市は部長が報道機関の女性記者に対し、わいせつな行為をした疑いがあるとして、1日にも詳しい事情を聞く予定だった。
 同署によると、同日午前0時50分ごろ、部長の家族から「帰宅しない」と捜索願が出たのを受け、署員が捜していたところ、登山道脇の木の枝にネクタイをかけ、首をつっているのを発見した。遺書はなかったが、部長が知人らに自殺をほのめかすような言動をしており、自殺と見ている。
 市によると、部長は原爆被爆対策部長を務めていた7月下旬、同市内のホテルで女性記者にわいせつな行為をした疑いをもたれていた。

長崎市といえば、前市長が銃殺され、急遽立候補した田上氏が市長になったことで記憶に新しい。その市長の補佐役であるはずの企画部長が、女性新聞記者との疑惑で、自殺に追い込まれたという。単に男女問題ではない、ウラを感じるのは私だけだろうか。長崎市役所内の人事抗争、権力抗争の果てにこのような事件が表沙汰になったのではないか。

セクハラ疑惑として表沙汰にならなければ、公務員の世界では、男女問題は結構寛容に扱われてきた。女好きで素行のよくない管理職が、出世街道をばく進して行く例も普通に見られた。
今回の事件は、そういう公務員の世界が次第に変化していく一例かも知れない。