エッセイ  - 麗しの磐梯 -

「心豊かな日々」をテーマに、エッセイやスケッチを楽しみ、こころ穏やかに生活したい。

冬の雑木林

2016-12-09 | 自然観察

  

このところ、運動不足だ。

雪の積もる前に冬の里山を歩いて来ようと出かけるところに、予期せぬ旧友の突然の来訪、懐かしい話しに花が咲かせた。

午後は少し雲が出てきたが、2時過ぎに出かけた。

静寂の雑木林を歩いて冬を探した。

林に踏み入ると、落ち葉がカサカサと。冬の静寂はいっそう冷たい。

葉を落とした枝には所々に茶色い葉が落ちずに残っていた。秋に羽化したクスサンのマユだ。

丈夫な網の中に、蛾はどこから飛びだしたのか、羽化した抜け殻だけが残っていた。

でも、あの緑色したウスタビガのマユは見つけることができなかった。

 

   

セイタカアワダチソウの背丈の低い新しい花が未だ勢いよく咲いていた。その脇に、すっかり白い種をはじかせた綿状の実が夕日に輝いていた。

 セイタカアワダチソウ   ?

 枝に絡まったヒヨドリジョウゴや青い アオツヅラフジの実は風情が宝石のようだ。

 いくらか黒ずんだガマズミの実はいっぱい残っていたが、鳥は啄まないのだろうか。

 カリンかと思い近づくと、見事なキカラスウリだ。褐色のヘクソカズラやキク科の種も。なんだろうか。

    

        

  ヘクソカズラ 

   梅の木の枝に泥蜂の巣を見つけた。直径5cmほど、触ると硬かった。おそらく中には蛹がいるのだろう。確かめたい気持ちを抑えた。

   2,3頭の最後のアキアカネを見た。

 

 桐の花のつぼみが夕日に照らされ、もう春の準備も始まっていた。

   桐の種とつぼみ

 着込んで農道を歩いたが、雲が切れて夕日が暖かかった。

 1時間の散歩、陰ってぽつりと雨が落ちてきた。