毎日一度は窓から磐梯山を眺める。晴れて頂が見えると血が騒ぐ。湖に憩うコハクチョウが目に浮かび、うずうずしてくる。
そしていまの時期、秀峰をバックに羽ばたくコハクチョウの雄姿を撮りたい思いがある。
冬晴れの昨日、9時を過ぎたころ、磐梯を望むいつもの松林の浜にはコハクチョウは一羽もいなかった。
ほとんどオナガガモの集団が憩っていた。
彼らは、いつか餌付けされた思いがあるのだろう。静かに移動すると、ゆっくり歩く自分に漂いながらついてくるのがかわいい。
コハクチョウは食べものを見つけに朝早くに飛び立ったのだろう。
凍える手で厳寒の岸辺にたたずみながら、またも感動に震えて来た。
美しい水鳥群青の湖に集う水鳥を見つめるときは、いつも”あわれ切なし”だ。
またまた、筆舌に尽くせない美しい”白鳥の湖”にこころ揺さぶられた。
赤井で
崎川浜で
松林の向こうに群青の湖が広がる
途中、笹山原の小さな浜へ立ち寄った。 遠くにカモが浮かんでいた。 いつも変わらぬ麗しの松と湖水。
長浜に廻ると、多くの家族ずれが水鳥の群れにパンくずを与えていた。
鳥インフルエンザなどの心配は少しも感じられなかった。遠くにユリカモメの群れが漂っていた。
長浜で
一夜明け、今朝はしんしんと雪が降っている。明日は荒れる十日市、週間天気予報も〈ゆきだるま〉マークが続く。
そのうち雪の湖にじっと漂うコハクチョウの姿を見に行きたいと思っている。
会津慈母観音越しに飯豊の山並みを眺めて帰路につく。