毎日預かっていたすずちゃん 4月から保育園 行けるだろうか 寂しくなる 切ない
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昨年、癌を患った後遺症に起因する白内障の手術を受けた。
お陰様で視力も改善され、何より世界が明るくなった。
先日、最後の検診を受けた。待合室で携えたエッセイを読みながら、あらためて不摂生な食事と運動不足を反省した。
眼底検査のための点眼のあと、目を閉じ心を落ち着かせながらしばし思いを巡らせた。
日常の心配事、孫たちのことなど考えるうち、ふと懐かしい思い出が甦ってきた。
青春を謳歌した友の笑顔、河原に佇みせせらぎを聞いた夏の日、孫たちの運動会での活躍、無心に見惚れた虫たち、
吹雪の林をラッセルしたことなどなど、脈絡もない情景が次々と浮かんでは消えていった。
こうしていつしか4半世紀が、半世紀が流れていった。
静寂のひとときに行き着いた思いは、こうした一つ一つの思い出の連続が我が70年の人生であり、
残り少ない日々をあらためて健康に留意してこころ豊かに、との願いだった。
目頭が熱くなり目が開けられなくなった。