数日間の願いが叶った。心配していた市内のヒメシロチョウの発生を確認した。
朝6時、地区一斉清掃で隣近所の方々と傷んだ私道の普請をした。
明日からまた天気が崩れる予報に、10時過ぎから隣町の生息地を訪ねた。
もうずいぶん前にツルフジバカマが茂っていた土手へ行くと、ほとんど刈り取られていた。
やはり、年4~5回の刈り取りに飽きたらず、あの強いツルフジバカマを根こそぎ刈ろうとする農家もあるようだ。
でも、数頭が舞い始めていた。
春の陽射しは温かいが、吹く風は冷たく,羽化したばかりのひ弱なチョウにはきついようだ。
取りあえず、例年発生が安定している地域、今年もそれなりの発生に安堵し帰宅した。
問題は市内の生息地だ。昨年3化のヒメシロの観察から、今年はいよいよ絶滅かとずいぶん心配していた。
少し風が強かったが、3時過ぎに重い腰を上げ土手に向かった。
現地につくころは風もおさまり、土手にちらほらヒメシロチョウの姿が見られた。
刈り残しの枯れ葉の伸びた土手で、ひ弱に飛翔するヒメシロチョウに取りあえず安堵した。うれしかった。
羽化したてだろう、枯れ草の間を舞いながらすぐに止まる、止まっては舞うの繰り返しだった。
夕方近くなので、今夜の休む場所を探しているかのようだった。