しばらく天候不順が続いた。雨の後の晴れ間、ヒメシロチョウとの出会い期待しながらの訪問だった。
( 8月末の一斉草刈りの終わったばかりの土手で、がっかりし、落胆した思いが浮かんだ。
(*)拙ブログ:「ヒメシロチョウ、絶滅の危機を、深刻に受け止めたい。」2021-08-28
https://blog.goo.ne.jp/tosimatu_1946/e/db7a2e0948717c239b46c09c79daba55 )
8月末の2回目の一斉草刈りで刈り残してもらった3つの島それぞれに、ヒメシロチョウが数頭づつ飛んでいた。嬉しかった。
ヒメシロチョウの個体数はわずかではあったが、独特の求愛行動や産卵シーンも見ることができ、胸をなでおろした。
ツルフジバカマに吸蜜
産卵
交尾
刈り残しのオアシスでは、ツルフジバカマの紫色の花が咲き乱れ、クモが巣を張りバッタが飛び交い、たくさんのチョウやトンボ、アブやハチがにぎやかだった。
ヒメシロチョウやジャコウアゲハのためだけではない。刈り残してもらったことに感謝の念が湧いた。
今年2度目の一斉草刈りから10日余り、刈られた土手にはもうツルフジバカマの新芽が5㎝、10㎝と伸びていた。
思えば昨年の秋口、一斉草刈りを終えた土手には、ほとんど第3化を見かけることはなかった。
だから、今年の春の発生が心配でならなかった。
それを思うと、今産み付けられた命が元気に育ち、無事に蛹にまで育ち、雪に埋もれて冬を越し、来春は元気な春型に会えるだろうと思われる。
遠くなるような長い間生き延びてきた貴重なヒメシロチョウを、現代文明社会が絶滅させてはいけない。
今年も、その他心配していた絶滅危惧1類、ヒメシロチョウ、コバネアオイトトンボ、マダラナニワトンボの3種を確認できた。
たしかに減少しているこれら貴重なチョウやトンボが生き延びることができる自然環境を保全していかなければならない。