
日曜の朝はどことなく静かだ。しんしんと春の雪が落ちている。少し水っぽい雪は降るでなく落ちると言う感じだ。ストークスの法則か、密度が大きい分、落ちる速度も大きいことが分かった。紺色の車がつかの間に白くなった。犬は雪の日は明らかにテンションが高い。早く行こうとせき立てていた。かなりの降りの中を散歩に出た。
そのときそのときに目に映るものがこころを動かし、その気持ちが行動につながる。杉の林を背景にしとしきり激しく降る雪がとてもきれいで、写真に撮った。時はこうして過ぎゆくのだと思った。
【今朝の散歩に】
降りて溶け溶けては積もる春の雪
輝やける雪の原に足跡続けり
後ろ手に手をくみ歩む雪の道賢治のごとく思い悩みて
【今朝の新聞記事】
○山都でもう福寿草が開花:雪解けの土手に黄金のフクジュソウの写真が載っている。普段は雪の下で1ヶ月以上早い。何年か前に残雪の春に、山都の福寿草まつりを楽しみ俳句に詠んだ思い出がよみがえった。信州四賀村の福寿草も咲き始めただろうか。
○PP&Mのポールが拉致されためぐみさんに捧げる歌を作り、横田夫妻に対面したニュース:またも「ほんとうにかわいそう」な夫妻の気持ちに切なさが込み上げた。
○新しいスタイルのルネッサンス高校の広告:まさに見直されようとしているゆとり教育がここにあると思った。ほんとうの学び、新しい学びの場、総合選択制に感動した。インターネット講義のサイバー大学の系列。
【テレビ視聴】
○東京マラソン中継:ほとんど動かないでいる我が身を反省し、健康が美しいことを改めて思った。
○にっぽん再発見 「岩手・豪雪の町で奉納相撲が結ぶこころの絆」:今の日本に忘れられつつある大切なものがここにあった。地域の中の人と人との心の結びつきにうらやましさを感じた。
【モーツアルト】
午後は妻と娘が外出、ひとりぼっちの2,3時間、CDでモーツアルトを流しっぱなしで聴く。コーヒーを味わいながら、ときどき庭の雪を眺め思い巡らしていた。
モーツアルトは柔らかな落ち着いた曲で、ときどきの軽快なメロディには春を感じた。全体に今日のしっとりした空気にぴったりする曲だった。
○行進曲 ニ長調K.445、ディベルティメント第17番ニ長調 k.334、バイオリン協奏曲第3番ト短長k.216、5番ト長調k.219 etc)
新聞に、テレビに、動いている世の中を傍観しながら生活している自分を思った。
すこし情けなくも寂しい気持ちにもなった。こうして1日1日が過ぎて行くのかと。
《春を待つジンチョウゲ》

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