ブログ仲間のマーヤンさんの「ブログに遊ぶ(ときめきの日々を過ごしたい)」(*)で1冊の本を紹介された。宮本輝著「草原の椅子」だ。どうしても読んでみたくなり、早速取り寄せて、一気に読了した。
作者は日本に「おとな」がいなくなったと嘆き、主人公の生き方に本当の「おとな」を示してくれた。彼は「幾多の経験を積み、人を許すことができ、言ってはならないことは決して口にせず、人間のふるまいを知悉していて、品性とユーモアと忍耐力を持つ偉大な楽天家」を「おとな」と言う。
そんな「慈しみのある、人間力のあるおとな」を読みながら、周囲に落胆し、不満だらけの負け組にむなしさを感じてきた自分の生き方を後悔している。できることなら、主人公を、そして彼の親友との羨ましい人間関係を手本に、もう一度新しい生き方をしてみたいと思った。
ちっぽけな国での、ちっぽけな人生だが、と、 さわやかに自分の使命を追求していく主人公が立派な人間に思えた。
遅ればせながら、これからでも自分が少しでも優れた「おとな」でありたいと思っている。
久々にいい本に出会い、今、さわやかな読後感に浸っている。
マーヤンさん有難うございました。
(*)[ブログに遊ぶ]
http://blog.goo.ne.jp/hasemasa1138/e/1f6f22d2a55e6897f98610fc8335e744
2年前に、嫁いだ娘が隣の隣に家を買いました。スープが冷めない距離と言うことです。ですから、孫2人の世話で忙しい毎日で、上の孫はほとんど我が家でばあちゃんと寝ています。
ところで、俳句は感性ですね。鑑賞はできそうですが、私にはちょっと詠めそうにありません。羨ましい限りです。