この秋一番の穏やかな秋晴れだった。朝5℃まで下がった。
午前中、玄関の風防室に温室棚を庭から移動した。庭の鉢物、もうしばらく秋の陽に当てて、冷える夜にはいよいよ取り込もうと思う。
トンボの撮影には、風がないのが一番、やはり里山へ出かけた。
すっかり秋が深まり、紅葉が始まっている。
先日、マダラナニワトンボの産卵を見た池に向かう。途中の山道でコバネアオイトトンボに出会った。
先日見つけて、注意していたら早速の再会だった。今回は♂、♀単独で、しっかり撮ることができた。
コバネアオイトトンボ♀
マダラナニワには会えなかった。キトンボ、アキアカネ、マユタテアカネが連結して打水、打泥産卵を繰り返していた。
キトンボは単独でも産卵することが分かった。
単独で産卵
アキアカネ マユタテアカネの産卵
池の端では、わずかだがアオイトトンボ、オオアオイトトンボ、オツネントンボなどが見られた。
アオイトトンボ ♂ オオアオイトトンボ ♀
オツネントンボ♀
シータテハやヒメアカタテハが吸水に訪れた。
シータテハ
しばらく待ったが、マダラナニワトンボは姿を現さなかった。
池を離れて、すっかり刈り取りの終わったソバ畑の農道を歩いた。
もう最後であろう穏やかな日、所々に咲くヨメナに、キタテハ、ヒメアカタテハ、ベニシジミが乱舞していた。
キタテハ♂ ♀
交尾モンシロチョウテングチョウ
カワラヒワの集団がマツヨイグサのみを食べに来ていた。近づくと一斉に飛び去るが、しばらくすると戻ってきた。
ファインダーを覗くと、さわやかな姿が美しかった。300mmではこんなところか。
カワラヒワ♀
数年前にマダラナニワを観察した場所へ、ここは、エゾイトトンボ、オゼイトトンボの多いところだ。
オツネントンボの世界で、もう他のイトトンボは全く見えなかった。付近の湿地はすっかり乾いて、セイタカアワダチソウもかなり分布を広げていた。
この10年足らずですっかり植生も変わり、ここで見られたタカネトンボなどは姿を消した。
林の野鳥は何だろうか。スズメより一回り大きく、止まった2頭は多分雄と雌だろう。図鑑からクロジかも知れないが、初めて聞く名前だ。
ホオジロも飛んできた。後で、鳥博士のYさんに聞いてみようと思う。
クロジ?
ホオジロ?
約1㎞の林道を往復した。帰りがけに少し黒いトンボが目に入った。マダラナニワトンボ♂だ。
先日今年初めて見かけたマダラナニワトンボは、水辺から離れたソバ畑だった。今回もこんなところで♀を待っているのだろうか。
数枚写真を撮ったが、見失った。ともかく飛翔が早いし、黒いというのは見つけにくいものだ。
振り返った数えてみると、今年は5頭目撃できた。しかし、来年保証はない。ずっと観察してきた場所では、未だ一頭も確認できないでいる。
秋も深まり、チョウもトンボも少なくなった。ぼろぼろのヒョウモンチョウに会うとき、いとおしさが募る。
今日も、誰一人いない静かな里山で、いつもと同じ時を過ごした。これで良いのだと言い聞かせながら。
当地で見るカワラヒワとは、色合いなどが異なって可愛いですね、舞い戻って来てくれると嬉しいですよね。
お話のように羽の痛んだチョウを見ると最近では、撮影をせず通過です・・・この季節・・・やむを得ませんね!
チョウも、トンボも、花も盛りのきれいなものを撮りたいところですが、最近は傷ついたり、枯れた植物の観察も興味があります。
トンボたちは命と引き継ぐのに忙しそうですね。
去行く秋の気配ですね。
蝶たちも命の引継ぎと冬越しと、それぞれの秋・・・
葉も虫たちも、減っていって、秋が透き通り冬がやってくるようですね。
浅間山の周囲の紅葉が日々山を下ってきて、こちらはストーブを出しました。
磐梯山も紅くなりました。急に寒くなり、秋も深まってきました。そろそろ虫たちのシーズンも終わりですね。
庭は、柿の葉が色付きはじめたところ、庭の鉢物を家の中へ取り込み中です。これから雪の季節と思うと、若干気が重くなります。
風邪など引かれませんように!