山形・羽黒町の今井美術収蔵館(http://imaimuseum.blog.shinobi.jp/Entry/44/)から大きな段ボールの宅急便が届いた。
早速開けてみると、伸ばすと1.5mもあるヒマラヤシーダの枝が入っていた。
館長さんとは、ときどきブログやメールでヒマラヤシーダを話題にしていた。
美術館の広い庭にもヒマラヤシーダの大木があり、昨年の春には、思いがけず沢山の「シーダーローズ」が送られてきた、今度は生きた枝ごとである。多分、いつも私の抱いていた疑問に、高いところの枝を払って送ってくれたのだ。驚き、そうしたお気持ちがとても有難かった。
シーダローズの果軸が付いた、折り曲がった枝に、4個の緑色の円錐状の実を見つけた。
推測するに、来年秋~冬にシーダローズになる、受粉した雌花の小さい球果だと思われる。
折角の贈り物、枯れないうちにと写真に撮った。2cmたらずの、花弁の重なる幾何学模様がとても美しかった。
尺取り虫も
トウヒの松かさも
これが来春には緑の固いボールに、秋は茶色に生長するのだろう。そして、冬の間に膨らんで春には鱗片をまき散らし地面にシーダローズが落下するのだ。
薄緑の球果(2010.6.28撮)
茶色に変色(2009.10.15)
まだ、分からないこともある。上の6月の写真に大きく育った球果の脇の紫色の実は何だろうか。また、もう一つ、図鑑にはヒマラヤシーダは雌雄同株、雌雄異花とあるが、イチョウのように雌雄異株ではないだろうかと疑問を抱いている。
これまでの関連する拙ブログ
「シーダー・ローズ」 2010-04-12
「シーダーローズ(その2)」 2010-04-14
「ヒマラヤシーダの球果」 2010-09-13
「再びシーダローズ」 2010-07-09
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Wikipediaの解説
ヒマラヤスギ属 特徴 [編集]
アトラス山脈に自生するアトラスシダー Cedrus atlantica の葉高さは40-50m(時には60m)にもなり、ひび割れた表皮からスパイス香のする濃厚な樹液を出す。新芽は2枚の葉からなり、長い葉が枝を支える役割を果たし、短い葉が葉の大部分を担う。葉は針状の常緑性で8-60mmの長さで枝に対しらせん状についている。色は明るい緑から暗い緑、淡い青緑まで様々で、葉を保護するワックス層の厚さに依存する。松かさは樽型で6-12cmの大きさであり、モミと同様に成熟すると種子を飛散させるために自壊する。種子は10-15mmの長さで20-30mmの羽を持つ。また味の悪い樹脂を含む2、3個の突起があるが、これはリスなどによる捕食を避けるためだと考えられている。松かさの成熟には9月から10月に行われる受粉とその後の種子の成長が必要で、約1年間を要する。ヒマラヤスギ属の樹木はチョウ目の幼虫の餌にもなる。
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私もマツボックリが大好きなんです。
シーダーローズは格別に美しいですね。
遠くからでも目立つ大きなヒマラヤスギを見つけるとそばまで行ってシーダーローズが落ちていないか探します。
見つけたときの喜びようは何とも言えず興奮します。
生枝を送ってくれるとは粋な館長さんですね。
写真もとても素敵に撮れていてすばらしいです。
トウヒのマツカサもとあるマツボックリは”ストローブマツ(ストローブゴヨウ)”という北アメリカ原産の五葉松で国内の寒い地方に植林されています。
トウヒらしきものの正体はストローブマツ、ありがとうございました。
ブログ拝見、《 『世界のマツボックリ・木の実・草の実』を常設展示 》・・・いつか見せていただきたいと思います。
鮮明な写真すばらしいです。