今朝、駄文が新聞に掲載された。
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豊かな遠い夏の日を思う ( 掲載題名「老いても変わらない昆虫愛」)
あの夏の日も捕虫網を携え、麦わら帽に首に手ぬぐいと身支度を整え、山へ向かった。ミンミンゼミの鳴く炎天下、草原にはジャノメチョウが舞い、静寂の林道にオニヤンマが通り過ぎる。輝くゼフィルスを感動に震える手で捕らえた。/チョウやトンボに魅せられた少年の日は、再びかえらぬまぼろしであったのだろうか。嗚呼、今老いた心で、遠き日のあまりに豊かな日々を誰に語ればいいのだろうか。/あれから半世紀余り、かつての昆虫少年は捕虫網をカメラに持ち替え、人一倍強い自然への畏敬の念を抱きながら、崇高な虫たちのいのちを見める昆虫老人となった。今年も小学生と自然観察を楽しみ、小さないのちに教えられた自然観を伝えたい。子どもたちには自然に関心を抱き、自然を守る大人になって欲しい。
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昨日、地方紙の記者からコバネアオイトトンボについての取材を受けた。
話しているうちに、自然環境の保全に傾ける思いがふつふつと湧いてきた。
日曜日に、老人会で「自然環境について」何か話してと依頼を受けているが、
皆さんに、少しでも関心を持ってもらいたい思いを語ろうと思っている。
昆虫について、植物について、そして自然環境について、その保全について語りたい。
資料を準備した。『蝶・私の青春』 35年前、若者へ語った思いだ。