都月満夫の絵手紙ひろば💖一語一絵💖
都月満夫の短編小説集
「出雲の神様の縁結び」
「ケンちゃんが惚れた女」
「惚れた女が死んだ夜」
「羆撃ち(くまうち)・私の爺さんの話」
「郭公の家」
「クラスメイト」
「白い女」
「逢縁機縁」
「人殺し」
「春の大雪」
「人魚を食った女」
「叫夢 -SCREAM-」
「ヤメ検弁護士」
「十八年目の恋」
「特別失踪者殺人事件」(退屈刑事2)
「ママは外国人」
「タクシーで…」(ドーナツ屋3)
「寿司屋で…」(ドーナツ屋2)
「退屈刑事(たいくつでか)」
「愛が牙を剥く」
「恋愛詐欺師」
「ドーナツ屋で…」>
「桜の木」
「潤子のパンツ」
「出産請負会社」
「闇の中」
「桜・咲爛(さくら・さくらん)」
「しあわせと云う名の猫」
「蜃気楼の時計」
「鰯雲が流れる午後」
「イヴが微笑んだ日」
「桜の花が咲いた夜」
「紅葉のように燃えた夜」
「草原の対決」【児童】
「おとうさんのただいま」【児童】
「七夕・隣の客」(第一部)
「七夕・隣の客」(第二部)
「桜の花が散った夜」
いよいよ、今日から12月。「師走」です。「師」とは誰なのでしょう。
走る人には、4つの説があります。
①師は学校の先生、先生が走る
師はとにかく師匠のことである。なんの師匠かはあまり深く追求しない。学校の先生も忙しくて走りまわる月だと言うところからきたという説。
②師とは坊さん、坊さんが走る
師走とは「師馳(は)せ月」(しはせづき)なのだそうです。昔は正月も盆と同じように祖先の霊をともらう月でした。お経をあげるため、お坊さん(法師、導師)があちこちの家々を忙しく走りまわったのが語源だという説。
③師とは師団の師、兵隊さんが走る
師走とは師団つまり、「年末になると兵隊さんが走る」という説。(かなり怪しい)
④ただ走り方が問題。趨走(すうそう)する。
すう‐そう【趨走】-日本国語大辞典
〔名〕走りおもむくこと。走りまわること。
師走とは、1年の終わりの12月は、みんな忙しく走り回るので、趨走がいつの間にか「師走」に代わったとする説。
さて、ここからは誰も走りません。何々の終わりという意味とする説になります。
⑤仕事が終わる
師走とは、12月は1年の終わりの月であり、総仕舞いの意味の「仕極(しは)つ」が語源との説。『し』が仕事の「し」で『はす』の方は「果てる」の意味。仕事仕舞いの月という説。
⑥為す事が終わる
「師走」とはもともと「為果つ月(しはつつき)」であり、1年の終わりの物事をなし終えるという意味があったという説。
⑦年が終わる
師走とは「としはつるつき」や「としはするつき」がなまったという説(これは歳が果てる、年が終る月という説。
⑧季節(四季)が終わる
江戸・元禄元(1688)年の『日本歳時記』(貝原好古編・貝原益軒補)という本には「しわすというは四時の訛音なり。四極月(しはつづき)なるべし」とあります。つまり四時(春夏秋冬)が果てる意味の「しはつ」がなまって「しわす」になったのだそうです。これは四季の終わり、つまり季節が終わるというせつ。
⑨「歳極(トシハス)」の略転
「万事、為果(シハ)つ月」、(大言海)
⑩当て字説
「十二月(シハス)には 沫雪(アワユキ)降ると 知らねかも 梅の花咲く含めらずして」万葉集巻8の1648 紀小鹿郎女(きの をしかの いらつめ)
また、「十有二月(シハス)」と日本書紀にあります。
これからして、万葉・記紀時代には数字で書いて「シハス」と読み、「師走」とは表記しておりません。
「万事、終(しま)はし=済まし」「万事、為(し)果つ」が、「シマシ」→「シワシ」→「シハス」と転じたのではないかと推定されています。
これは、説得力があります。
従って、「師走」は後世の当て字であることがわかります。
あなたにとって「師走」とはどんな月ですか?
したっけ。