年寄りの漬物歴史散歩

 東京つけもの史 政治経済に翻弄される
漬物という食品につながるエピソ-ド

べったら市 大正3年10月

2006年07月13日 | べったら市
大正3年10月20日朝日新聞
べったら市
昨夜は日本橋大伝馬町のべったら市であったが天気の都合が良かったため例年より人出が多く売れ行きも良かった。相変わらず2本3本づつ買って荒縄に縛りブラリブラリと振り回し、若者たちは美装していた婦人連を嫌がらせていた。今年はサッカリンやメチ-ル混入の説が高かったためか、その筋にては大いに取締したものか(市に)出店品にかかわるものなく、板橋や池袋方面から出店したもの千人に達したがだいたい買値で見切り売りした模様だった。

その筋とは当時は食品衛生の取締が警視庁衛生課だった。
サッカリンは甘味を加えるため用いる。解禁論が当時出ていた。
メチールはメチールアルコールのこと。明治45年食品に使用禁止 防腐剤の代わりに使われたのか。
板橋や池袋方面とは当時まだ大根の産地であった。住宅が増えたのは関東大震災以後である。
大正3年 ●第一次大戦始まる
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