年寄りの漬物歴史散歩

 東京つけもの史 政治経済に翻弄される
漬物という食品につながるエピソ-ド

べったら市 明治40年10月②

2006年07月30日 | べったら市
明治40年10月17日読売新聞
明19日は日本橋大伝馬町のべったら市なるが本年は水害のため練馬大根は皆無の有様で大抵練馬の大根で上等一本13銭・下等8銭という相場,昨年に比して二割高なるが、この市にて売り出す大根は品質が悪くその上大根に甘酒をかけて売るものがあるので注意して買わねばならない。また、昨日堀留分署へ届け出した商人の数は浅漬商70軒・飾り鯛・縁起物200余軒・植木商50余軒・雑品商400余軒、大伝馬町二丁目、田所町、旅篭町は浅漬、縁起物、小伝馬町、本石町四丁目・鉄砲町は植木商、小伝馬町祖師堂境内は見世物等が出店するが、日本橋署に於いては当日非番の巡査が総出でにて小伝馬町の祖師堂境内内に出張所を設け厳重に警戒し、堀留町、本石町四丁目、大伝馬町一丁目,小伝馬上町等の四つ角より車馬の往来を止め電車路の雑踏の場所を横切る危険があるので会社(路面鉄道)は監督数名を出張させ警官と協力して線路の取締りをするという。
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