年寄りの漬物歴史散歩

 東京つけもの史 政治経済に翻弄される
漬物という食品につながるエピソ-ド

なた豆 酉陽雑俎(ゆうようざっそ)

2009年08月23日 | 福神漬
酉陽雑俎(ゆうようざっそ)
中国唐時代、段成式の編纂
東洋文庫 酉陽雑俎(3)の325ページ
挟剣豆 洛陽の東にある融沢の中に生じる。豆の莢(さや)の形が、人が剣を手挟んだ格好に似ている。ななめになって生じる。

挟剣豆がなた豆かどうかはまだわからないが日本には朝鮮半島経由で入って来たのだろうか。

農業全書 宮崎安貞 岩波文庫122ページ
なた豆。
是を刀豆と名付けることは、剱の形に似ている故である。三月初に植え、灰で覆い、古い莚(むしろ)ぎれ、其何でもよいが此類のくさり物など覆いを置くとよい。
又播種の仕方。冬より穴をほり、肥え土を入れ置き、春になって一粒づゝ目の方を下にして植え、少し土をかけ、灰にて覆い、土を多くかけず、其上に古いざうり(草履)の類、何か軽い物を覆い置き、五七日の後は取り去ってよい。芽が出た後、根葉が少し生ずるのを見て、糞水(肥)をそゝき、つるが長くなるのを待て、竹を立て、是にまとはわせ、又籬をゆひ、かきにするもよし。風で動かぬよう様につよくすべし。動けば多く実ならず。是又肥地に糞を多く用いれば過分に実なる物なり。後略

やはり刃という文字が現れる。
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