年寄りの漬物歴史散歩

 東京つけもの史 政治経済に翻弄される
漬物という食品につながるエピソ-ド

幽霊の季節

2010年08月04日 | 宅老のグチ
築地1丁目の京橋図書館は元土佐藩中屋敷跡で、いま中央区の区役所の中にある。地下2階になるのだろうか中央区郷土資料室は何時も空気が気温に関係なく寒い。都心の郷土資料室の利用度は他の郷土資料室より多い気がする。
 地域や項目ごとに分類してある書籍は手に取られることを待っている気がする。本という形をとっているが墓場に参拝する感じがする。過去の事象や個人の顕示欲は良く墓地に現れていて、巨大な墓があっても、由来等がわからず訪問する人もまばらな所もある。反対に粗末な墓でも訪問する人が多く、墓地案内に記載されさらに訪問者が増える墓がある。郷土資料は墓に似ている。ブームの時は訪れる人も多いが静かな時は人を待っている。幽霊というものがあれば何時でも呼べば会える気がする。
歌舞伎座を福地桜痴とともに創った田村成義の『芸界通信無線電話』には現実から霊界を呼び出す電話があった。実に面白い設定で郷土資料室は過去を今と結び付ける場でもある。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする