年寄りの漬物歴史散歩

 東京つけもの史 政治経済に翻弄される
漬物という食品につながるエピソ-ド

武江産物志から

2010年08月20日 | 福神漬
武江産物志并武江略図-影印-岩崎常正著
築地1丁目にある京橋図書館郷土資料室で持ち出し禁止の貴重書となってしまった『武江産物志』を出してもらった。
驚くほど小さい本でまたページ数も少ない。今から200年ほど前の江戸の中心地から20kmほどの距離以内の産物を記述している。著者の岩崎常正は下谷御徒町付近で生まれ、晩年は谷中で過ごした。江戸付近の植物の本は少なく、武江産物志に『刃豆』が最初の部分で出てくるのが気になる。明治10年の日本産物志・伊藤圭介著には武蔵の産物には『刃豆』はない。
岩崎の時代はナタ豆はどの様な用途があったのだろうか。ナタ豆は-大きく育つ植物なので大量の肥料がいると思われるので薬効のある植物でなければならないだろう。福神漬につかうナタ豆は若採りなので栽培期間が比較的長くても江戸近郷で栽培できたと思われる。
 
コメント
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