年寄りの漬物歴史散歩

 東京つけもの史 政治経済に翻弄される
漬物という食品につながるエピソ-ド

中央区京橋図書館郷土資料室で

2011年08月22日 | 築地市場にて
中央区京橋図書館郷土資料室は江戸時代から明治に至るまでの資料が多数保存されているところで南茅場町の史料も多数ある。その多くは南町奉行所与力だった佐久間長敬・原胤昭等が書いたものを元にしたのが多いように思える。
 原の数奇な人生は福神漬の資料を調査するには実に邪魔な存在である。しかし「天福六歌撰」という浮世絵配布事件は彼の人生を変えたし、福神漬の命名に関して多大な影響があると思える。そこに時期はやや遅れるが明治18年10月ころ発足した日本郵船株式会社が本社の所在地とした。南茅場町16である。河村太郎兵衛の所有で93坪325円と記載されている。(明治6年)なお隣地も河村氏の所有である。明治44年の地図では17番地と18番地は渋沢倉庫となっていた。93坪で発足した日本郵船は本当にここで本社機能があったのだろうか。明治19年11月に横浜に本社を移転している。ほぼ福神漬の命名の時期と想定していることと重なる。

どこの図書館でも郷土資料のところは空気がよどんでいて過去の霊がウロウロしている雰囲気がある。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする