年寄りの漬物歴史散歩

 東京つけもの史 政治経済に翻弄される
漬物という食品につながるエピソ-ド

戸田主膳殺人事件4

2013年03月03日 | 福神漬
天保雑記を読みたくて、神奈川県立図書館へ向かう。ここは元神奈川奉行所の跡地に図書館があるようだ。今はみなとみらいの埋め立てで海が遠くなり、さらに高層ビルで街中の奉行所跡となってしまった。出来た当初は奉行所から居留地全景が見えたと思われる。図書館で3冊借り出しコピーをとって終わる。さらに木村直樹氏の『幕藩体制国家と東アジア世界』という本を読む。長崎奉行戸田出雲守氏孟の業績を調べる。在任期は天明の飢饉時で幕府財政が厳しく、長崎からの幕府への上納金を増額することを要求されていたようだ。戸田は抜け荷の取締り等を厳しく行ったので異国人(オランダ。中国人)と長崎在住の既得権者には評判が悪かったようだ。長崎で病死した戸田は暗殺の噂も当時からあったようだ。長崎大音寺の氏孟墓に小便をかけたいたずらがあったという。
 戸田主膳の事件の記録で天保雑記と藤岡屋日記に長井五右衛門が出てくる。長井五右衛門昌言の養父のことだろうか。明治6年に死去した長井昌言は五反田本立寺にある墓碑から読み取ると夏には死んでいない。ただ氏栄5男の花香恭次郎がコレラで死んだのが明治23年8月である。昌平坂学問所の中里新十郎の呪いとは長井昌言でなく、花香恭次郎かもしれない。
 
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする