中央区中央図書館郷土資料室で安政年間に発行された切絵図を見る。二番町にあった筒井伊賀守政憲の邸宅を探すことだった。切絵図では筒井治左衛門となっていて、付近に久世三四郎邸がある。ここには一時後に講談師となった松林伯円がいた。久世邸の前の通りが裏二番町の通りで少し離れたところに長井筑前守邸が見える。長井邸は今の東テイモール大使館辺りとなる。筒井伊賀守が戸田家と長井家を結びつけたのは地縁ということもあるのだはないのだろうか。
それにしても藤岡屋日記と天保雑記に出てくる、戸田主膳殺害時の長井五右衛門という人物はどのような理由で記述されていたのだろうか。