京橋の印刷史
明治14年に東京府知事に設立願いが出た「活版印刷営業組合設立願」には京橋区(今の東京都中央区の一部)に28の印刷工場があって、この工場経営者はほとんど旧武士階級であった。当時の銀座は報道機関が集中していて、その周辺に印刷工場があった。
柳原白蓮事件があった明治の末でも印刷業界は比較的旧武士階級にとって良い仕事であった.。江戸時代に無かった仕事を作り出した武士は明治になっても比較的重宝されたようだ。今はパソコンで大方の文書は印刷できるので印刷業界は大変な時代である。明治のころは活版印刷業は本当に尊敬されていた時期であった。