年寄りの漬物歴史散歩

 東京つけもの史 政治経済に翻弄される
漬物という食品につながるエピソ-ド

越し方は悲しくものの記録

2014年06月06日 | 福神漬
ある市井の徒 長谷川伸著
越し方は悲しくもの記録
この長谷川伸の自伝随筆の最初に天田愚庵の『東海遊侠伝』別名次郎長伝を作り、その本の広告欄に、明治戊辰磐城の戦乱に行方知らずとなった父母と妹を捜し求めて既に十数年、知る人あらば教えてよと広告文を掲げたのが明治17年という。51歳で世を去った天田愚庵の父母と妹は戦乱に乗じた盗賊で殺されてしまっていた。
 明治17年上野高崎間の鉄道施設が竣工し、民間の鉄道営業が成り立った年。加波山事件という暴動があったのもこの年だった。
 こんな書き出しから始まる本は不思議な感動を得た本だった。明治政府は自由民権運動を弾圧するため、彼らを武力で支援している博徒を集中的に捕縛した。その中に清水次郎長がいた。次郎長の釈放運動には自由民権運動が関連している。と同時に静岡事件というのもあった。
 長谷川伸の小説随筆には福神漬の歴史に重なるところが目立つ。何処から資料を得たのだろうか。
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