年寄りの漬物歴史散歩

 東京つけもの史 政治経済に翻弄される
漬物という食品につながるエピソ-ド

負の築地市場

2017年01月22日 | 築地市場にて

元当事者であった猪瀬氏によると築地市場はどうしようもない所だったという。週末の日本経済新聞の記事では昨年の水産部の売り上げがバブル期の半額となってしまった。もっともこれにはカラクリがあってバブル期は消費税がまだなく今の売り上げが消費税込なので実際比較するには数字をすぐに信じるわけにはいかないが昨年末にもどうしようもない混雑はなかった。感覚的にはバブル期の4割の物量かもしれない。21日の日経朝刊の記事を確認したら、バブル期の数字はトン数であった。金額の比較ならどうなるのだろうか。昔の水産部の卸の売り上げで2社は2000億円超えていたと記憶する。バブル期の記憶が残っている人たちに築地の危機感は伝わらない。とにかく豊洲へ行こうが行かなくても問題のあるところである。

 豊洲移転延期騒動で今後問題となるのは築地市場の温度管理が出来ていないことが周知の事実となり、コンプライアンスを重視する大手の流通企業や飲食店が夏場に築地離れになる恐れがある。もし衛生事故が築地で発生すれな当事者の店舗や業種の風評被害が拡大する。過去の例だが原爆マグロが築地市場に入った事実で悲惨な築地市場となった歴史がある。日本全国のマグロ価格が暴落し、さらに築地市場に入ったマグロをゴミとしてどこにも処分することもできず、仕方なく正門わきに埋めたという。築地市場正門わきに原爆マグロの件は詳しく書いてある。

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