今日は定置網漁でテングダイが1個体獲れる。テングダイは毎年ブリが獲れる今の時期に定置網で漁獲されるが数は少ない。黄色に黒のストライプで鰭も大きく、水族館の水槽内では目立つ存在である。テングダイはクモヒトデを食べ、体のスレ傷に弱く、飼育は難しいらしく、毎年水族館から注文があり、今までは定置網に入網するその殆どを水族館へと搬出していた。ところが今年は搬出してくれていた方が止めてしまい、注文もなくなってしまう。その為、今年は普通に市場に水揚げするのだが、美味しい魚であるにも拘らず鮮魚としては知名度は無いに等しく雑魚扱いである。その為水揚げするのが勿体なく、この前は自分で食した。今回も同じく雑魚となってしまったので食べようと思い確保する。ところが見た感じ、魚体も鰭も傷がなく、とても綺麗な個体である。今までは水族館に搬出していて標本用には幼魚のみ確保していた。また、今年に入り標本用に確保するような魚が殆どなく、家の冷凍庫は殆ど空っぽ状態でスペースが空いている。という事で魚ボラの標本用に確保することにする。テングダイは背鰭や臀鰭の棘が非常に大きく、ジッパーに海水を浸して冷凍しようとすると直ぐに棘がビニールに刺さり穴が開いてしまい厄介な魚である。その為、棘が刺さらないように体全体をラップで何度も巻きジッパーに入れ冷凍する。空の冷凍庫だから余裕で冷凍することが出来た。
前回食べたテングダイ
テングダイの身