今週、会社の人が市内の港で夜釣りをしていたら、目の前にリュウグウノツカイが現れ写真に収めた、と知人が写真を持って訪ねてきた。リュウグウノツカイは体が長いイメージだが、この写真は違うので本当にリュウグウノツカイだろうかと疑問に思い、聞きに来たそうである。写真を見せてもらうとリュウグウノツカイではなくフリソデウオの幼魚であった。だが、フリソデウオでも十分に貴重である。私が港での夜間採集を始めたのは、夜外灯に集まる魚の定点観測がメインであるが、もうひとつはフリソデウオなど稀種を見つけるという思いもある。今回フリソデウオが見つかった港は外洋に面した港であり、出現の可能性が高い。私がいつも夜間採集を行っている港は遠浅の砂地に面しているが、この近辺の定置網では今までにリュウグウノツカイやフリソデウオなどが入網しているので、遠浅と言えども見つかる可能性も秘めている。だが、外洋はとても魅力的であり、羨ましい。今、コロナウイルスの影響で明日の日曜日はどこへも出掛けないので、今日の夜間採集は久し振りに遠征することにする。定点観測なので一応、いつもの港もさっと探る。その後、車で30分ちょっと掛け、フリソデウオが見つかった港へ行く。ハッキリとどの港か聞かなかったので、この近辺の港を全て探る。いつもの港では岸壁を覗き込むと普通のカサゴばかりであるが、こちらの港ではイソカサゴばかりである。しかもカサゴは夜でも動きが素早いが、イソカサゴは隠れていないうえ、寝ている感じでゆったりとしていて簡単に採集できてしまう。結局フリソデウオは見つからなかったものの、普通に見れる魚がカサゴではなくイソカサゴというだけでもこちらの港が羨ましくなる。毎週通いたくなるが、やはり夜中の往復1時間は厳しい。やはり家から車で5分のいつもの港で行うほかなく、たまには遠征も考えてみよう。
いつもの港
オオシロアナゴ?が砂地から顔を出している
トカゲゴチ
遠征
イソカサゴ