先日の素潜り採集で得たニシキカワハギだが、水中では綺麗な体色であったが取り上げると真っ黒になってしまう。綺麗な状態で写真を撮ってもらいたいので大学へ生きた状態で持ち込もうと考え、生かしておいた。魚類ボランティア(魚ボラ)は毎週水曜日に行われるのだが、なかなかタイミングが合わず、大学へ行く時は水曜日以外が多い。今回は魚ボラに合わせ持ち込もうと考えていた。だが、昨日の魚ボラの日は突然本船の修理が入り、夕方遅くまで掛かってしまい行くことが出来なかった。と言う事で今日、大学へ採集した魚を生きた状態で持ち込む。撮影する為ニシキカワハギに麻酔をかけると鮮やかな尾鰭の色が現れ安心する。そのほか頼まれていたアカエソなども標本登録してもらう。家に帰るとメールで今回の写真が送られてきた。見るとニシキカワハギは思っていた以上に綺麗な写真となり、生きた状態で持ち込んだ甲斐があった。魚ボラの撮影用のカメラも新しくなり、ニシキカワハギの写真を拡大して見ると、体側のサメ肌の様な微細な鱗も凹凸がハッキリと写し出されており、カメラの性能にも驚く。また、アカエソだと思っていた個体は2個体共ヒトスジエソと同定され、体側中央部の褐色縦帯で判断は出来ないのかとアカエソ属の同定の難しさを痛感する。探しているミナミアカエソは登録されている鹿児島県本土の標本は1個体のみで大隅半島産だというので、今度は薩摩半島産のミナミアカエソを採集するという目標も出来、鱗を数えないと同定出来ないという事なので自分では無理な為、見つけたアカエソ属は全て採集する意気込みで挑む思いである。今年中に見つけられるだろうか。
ヒトスジエソ
ニシキカワハギ
ミツボシキュウセン
チカメキントキ
コウライオヤニラミ(宮崎県産)
ニシキカワハギ
ヒトスジエソ