今日は定置網漁を終え、船に積み込んだ魚を見ると小さなイットウダイ科の魚が浮いており掬い取る。見ると黒っぽくクロオビエビスである。定置網で獲れるイットウダイ科と言えばアカマツカサ属を除くと、一度他の定置網からスミツキカノコを見つけた事がある(ブログ2008 12.17)位で、ほぼアヤメエビスだけである。という事でクロオビエビスは初入網である。最近は定置網での初入網がめっきり減り嬉しいのだが、クロオビエビスは夜間採集で何度か採集しており、既に魚ボラの標本に登録済みである。その為、見つけた当初は初入網とは気付かず普通に扱い、家に帰ってから過去の写真を見て気付いた次第である。イットウダイ科の魚はこの周辺でもまだ数種は生息しているみたいであるが、定置網には入り難い魚種と思われる。台風は嫌だが時化など何らかの変化でまだ見ぬ別種が入らないか期待したい。
クロオビエビス