今日は定置網漁を終え市場で水揚げ作業をしていると選別台で久し振りにツマグロイシモチを発見。魚ボラの標本用に確保する。ツマグロイシモチは数年振りの入網である。以前獲れたのはいつだったか覚えていない位。だが、私がこの仕事を始めた30年程前は毎日数個体入網していた。それが急に姿を見なくなり15年前には年間で10個体程度となりブログでも紹介している(ブログ2008 6.26)。そして今では数年に1個体と劇的に減ってしまった魚である。全国的に個体数が減ってしまっているのか、それとも海水温の上昇で生息域が北の方へと移ってしまったのか定かではない。新たな魚に出会えることは嬉しい事だが、その反面姿を消してしまう魚がいるのも事実でとても悲しい。
ツマグロイシモチ