お魚三昧生活

鹿児島の定置網で獲れる魚や市場の魚、鹿児島大学総合研究博物館魚類ボランティア(魚ボラ)の事などを紹介します!

自然体験ツアー その2(調理)

2007年07月29日 | 魚ボラ

 自然体験ツアーにて藺牟田池での採集が終わり、場所をキャンプ場に移して採集した魚の観察・スケッチが行なわれる。講師のS氏の解説にスケッチのアドバイスを聞きながら子ども達が魚の絵を書いている。その間にスタッフで採集した魚の調理に取り掛かる。私はまずカムルチーをフライ用に三枚に下ろす。当然カムルチーを捌くのは初めてである。皮も取る予定だったのでそのまま包丁を入れるが、鱗が硬く包丁が入らない。鱗を取らないと捌く事ができなかった。さらに腹骨の入り方が普通の魚と違っていて上手く取り除く事ができなく、腹身ごと取り除かざる負えなかった。何とか捌いてフィレにする。その身は白身でとても綺麗なものであった。そのあと一口サイズに切りフライにする。そのほかブルーギルは頭と内臓を取り除き、丸ごと素揚げにされていた。私は中学生の頃からブラックバスのルアー釣りをしていた。今だから言うが私はブラックバスを釣ってもリリースした事が無く、必ず持ち帰って魚拓を取り、その後はムニエルなどにして食べていた。だからブラックバスは私の実家では昔から食べていた。だが今回のブルーギルにカムルチーは今までに食べた事が無い。特にカムルチーは寄生虫の宿主となっているので食べようとした事も無い。最近いろいろとみんなが食べない魚を食べて来ているので、今回の一番の目的はカムルチーを食べる事であった。実際にカムルチーのフライを食べてみるととても美味しかった。味がどうこうと自分に解説する能力は無いが、あまり魚のフライを食べない我が子が美味しいと言ってフライの並ぶお皿の前に陣取って食べていた。ブルーギルも採集されたのは小さい個体ばかりであったが、丸ごとの素揚げには最適であった。こちらも美味しかった。今回のカムルチーは参加者には皮を取ったもののフライを振舞ったが、スタッフ間で皮付きのものも食べてみた。皮がプルプルしていて私にはこちらの方が良かった。そのほかこちらもスタッフのみであったがフナもフライにして食べた。カムルチーとは比べ物にならないが、決して不味いものではなかった。S氏もこれでフナの処分に困らないと言っていた。残った魚は鹿大の標本用に少し確保し、残りは現場の外来魚回収ボックスに入れる。今回はとても充実した楽しい一日となった。
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