弘前を後にして、お岩木山を道連れに津軽半島へと。
途中、板柳、森田、鶴田・・・と、温泉が点在するのを
無視して今日は、ひたすら観光モード。
目指すは、太宰治の生家斜陽館。
明治40年、太宰の父によって建てられた豪邸。
昭和25年から46年間は旅館として営業してきたが
平成8年廃業、その後、町が買い取り見学施設になっている。
平成8年といえば、古い話ではない。
どうして、一度泊まっておかなかったんだろうと
ためいきつきながら館内を見学して、多いに悔やんだ。
どこもかしこも立派な造りだった。
斜陽館の向かいに津軽三味線会館がありライブ演奏が聴ける。
この日の演者は福士豊香さん。
津軽よされ節、津軽おはら節など5曲ほどを
話を交えながら聞かせてもらった。
三味線の糸は絹、胴はネコではなく、大型犬の皮、
バチは水牛、捨てと呼ばれるバチの先は鼈甲・・・。
斜陽館と三味線会館の共通入場券を買い、
どちらも二度、行ったり来たりして多いに楽しんだ。
当日なら、どちらも何回でも入場できるというのは嬉しい。
今日の昼はこれを食べようと決めていた。
十三湖のしじみラーメン。
こんなにたっぷりのしじみを食べるのは何年ぶりだろうか。
それに、大きなしじみだ。
もちろん、しじみのだしが効いている。
特製しじみラーメン1,000円と、ちょっと高いが
まぁ、ここまで来たのなら食べずには帰れないだろう。
斜陽館と津軽三味線会館で、思わず時間をとってしまった。
日没までに、竜飛崎に立たなければ・・・。