恵山温泉旅館の夕食は、とても食べきれる量ではなかった。
刺身、煮魚、焼き魚、魚のから揚げ・・・。
新鮮な魚のオンパレード。
魚好きにはたまらないだろうが、遅い目の昼食の昆布蕎麦
がたたり、19:00を過ぎた夕食なのにお腹が減ったという
感覚がなかった。その上にこのご馳走が並ぶ。
見ただけで満腹・・・。
湯が凄い!酸っぱいのだが、なんと例えたらいいのか・・・?
とても飲める味ではない。
薄い茶色の源泉が惜しみなく24時間掛け流されている。
温度もぬるめなので、いつまでも入っていられる。
あいにく、この日は雨。
宿の源泉湧出場所を探しに行くが、霧もかかり視界が悪く諦める。
道道635号線を、御崎にある浜の湯を目指す。
海岸べりには小石を敷き詰めた昆布干し場が各所に見られる。
探すまでもなく、よく分かる標識が建っていた。
昨日の水無海浜温泉といい、この浜の湯といい、お金を地元に
落とす訳でもないのに、気持ちよく観光客に解放されている。
来て見て欲しい、自分達の村を、町を・・・。
そういう気持ちなんだろうか?
気持ちだけの入浴料を箱へ投入して使わせて頂く。
湯船は一つの混浴だ。湯は適温。
海が近いのに塩分は、かすかに感じる程度。
道路を隔てた山の方から引いているのだろうか、塩ビのホースから
こちらも豪快に注がれ、あふれた湯は海へと流れ去っていく。
そばには駐車場もあり、車を停めるのに苦労もない。
広くとられた脱衣所もきれいに整頓されている。
嬉しかった。桶も元のように片付け感謝の気持ちで後にした。
日曜日だったので、近くにある道の駅なとわえさんでは、
地元漁協の朝市が行われていた。
大阪では、めったにお目にかかれない魚が並んでいる。
浜値という事で観光客でない地元の人達も買いに訪れていたが
あいにくの雨、客足はにぶいようで気の毒に思った。
この後もず~っと続く海岸線を走り、函館へ向かう。