5月14日月曜日、いよいよ北海道ともお別れ。
函館発9:40の東日本海フェリーで青森に向かう。
函館山に別れを告げ、4時間弱の船旅に・・・。
4時間は長い。と、思っていたら9月から高速フェリーが運行開始になり
4時間が半分以下の1:45で津軽海峡を渡れるようになる。
ただし、航送料金もアップだが・・・。
往路のフェリーは夜行便で何も見えず、ひたすら眠っただけだった。
初めて渡る津軽海峡だから、せめて復路は昼便にし景色を堪能しよ
うという連れの意見に従ったのだが、連れは缶ビールを呑んで
景色どころではなく深い眠りに・・・。
わ~たしは独り船尾のデッキに座り、小さくなっていく北海道を
眺め、よく走ったなぁ・・・と旅を反芻する。
右手に津軽山地の山々が見え、反対側には仏ケ浦と思しき
崖が見え、青森に近くなると八甲田の山並みが浮かび上がった。
天気は良い。そうだ!奥入瀬を通って行こう。
青森の街はごちゃごちゃしていた。昨日まで走った町々とは随分違う。
うんざりしながら八甲田方面へ向かう。
酸ケ湯で連れだけ入浴。私は荷物整理。
道路の雪の壁は去年ほど高くない。
何度も来ている奥入瀬なので、車から眺める事にし、
降りたのは阿修羅の流れのあたりだけ。
ここでも、外国語が飛び交う。
奥入瀬の美しさは、この苔むした岩を抜きにしては語れない。
この岩によって流れは複雑に道を変え、見る者を楽しませてくれる。
十和田インターから東北道に乗り、今宵の宿がある台温泉を目指す。
行く手に岩手山が見え隠れしだした。
2038m大きな独立峰。
去年は、往復とも一度も望めなかった。
そこにあるはずの物が見えないのは凄く寂しい。
今まで、温泉めぐりが中心の旅を続けていたので
天気の良し悪しは、あまり気にしなかった。
しかし、最近、はしごの湯めぐりはしんどくなり
旅は観光中心になってしまったような気がする。
特に、今回の旅行では、それが顕著だった。
旅に出る時は晴天であって欲しい。