新見温泉から奥の道路はまだ通行止め。
岩内まで行くには、南下してぐるっと回らなければいけない。
雷電海岸から4キロほど山へ入った朝日温泉を目指す。
離合困難な砂利道だが、すれ違う車はない。
この朝日温泉、水上勉の飢餓海峡のエピローグで、主人公に殺された岩内の質屋の主人が、新妻を連れて湯治に来た温泉地。
かつては、宿が何軒もあり賑わったらしい。
今は、冬季休業する、この朝日温泉1軒だけになっている。
女湯は湯船が2つ。やや湯温が違う。
貸切で白い湯ノ花舞う湯に浸かりながら、ファーブルになっていた私。
アリが自分よりも太いカメ虫を運ぼうとしている。
そりゃぁ、ちょっと無理じゃないですか・・・。
結構な急流を渡った所に露天風呂がある。
しかし、工事中で入れない。
露天風呂の上部から落石があったようで只今、屋根を普請中。
夜、この露天風呂に浸かりながら・・・という書き込みをよく見たが、
都会っ子の私には、落石の危険性とこの雰囲気では怖くて入れないだろう。
かつて雷電越えといって、朝日温泉よりもう少し上の雷電峠を越え、この険しい崖を歩いていたらしい。
波静かな日本海。
追分ソーランラインと名付けられた海岸線を経てモッタ海岸温泉を目指します。