那須塩原インターから東北道に乗り築館インターへ。
花山湖を過ぎ花山温泉温湯山荘の横にある仙台藩花山村寒湯番所跡へ。
仙台藩27ケ所あった番所の中で一番北にある番所。
宮城と秋田の県境に近いこの場所に、慶長年代から200余年にわたり、
関守三浦氏が行き交う人々や、その荷物の検問を行っていた。
明治2年廃止されたが、建物が現存するのは珍しいようで、昭和38年に国指定史跡となっている。
12月~3月いっぱいはこの施設は休館。
観覧料金200円を支払って内部へ。
記名帳があるが、訪れた日の最初の訪問者だった。
もっとも記帳しない人も多いだろうが、一般的にはすぐ横の温泉館に来てもここを訪れる人は少ないだろう。
30センチあるだろう太い柱と梁は釘を1本も使わずくさび止めで造られている。
建物を囲むたたずまいがなんとも素晴らしい。
今はこの前を国道が走っているが、往時は街道をさえぎる表門をくぐり、↑の写真の
検断所で通行手形や荷物などを調べられた。
今は苔むした基壇だけが残っている。
寒湯・・・?
元は近くにあった温泉の名前らしいが、明治以降「温湯(ぬるゆ)という表記に変わっている。
大きな枝垂桜もあり、花咲かせると素晴らしいだろう。
その桜を見に訪れたい所となった。