串カツ子の旅日記

美しい国、日本。まだまだ見たい所がいっぱい。
温泉、宿屋、食べ物、紅葉、桜、街並み・・・興味の対象は尽きません。

北海道上陸

2007年06月09日 | 旅-北海道

つかの間の眠りの後、フェリーは函館に到着、午前4:00。
国道5号線をひた走り、長万部温泉を目指す。
温泉街とは程遠い、住宅街という感じの長万部温泉。

あづまで朝湯を楽しむ。
女性用より男性用の風呂が断然広い。
ビジネス客が多いので、これも仕方ないのだろう。

経営者が変わって温泉仲間には不評の二股ラジウム温泉。
以前を知らない私は比較のしようがない。
湯治客も多く、彼らは口々に功能あらたかと賞賛。
掃除はこれから・・・という時間帯だったので
脱衣所などは汚くて、足の踏み場もないほど。

朝食も食べないうちから、温泉2湯。
さすがにお腹はペコペコ。
食事処を探すがない。
途中、コーヒーの看板を見つけ行ってみるが、10:00~という事でアウト。

このオーナー、車番を見て「大阪から?」ときた。
地方では、和泉で大阪と分かる人は少ない。
この人、大阪出身で北海道に魅せられ移住したらしい。

行けども、行けども喫茶店はおろか、食事するような所はない。
ここは、道の駅くろまつない
黒松内はブナの北限地とか・・・。

時間は9時過ぎ、もちろん営業はまだ。



広い敷地内、近在の人達が苗を植えておられる。
後で感じたのだが、店舗が少ないこの地域の中心、
核となっているように思った道の駅だった。

10時開店と思っていたのだが、ラッキーな事に9:30が開店時間だった。

店舗内に突撃、何か食べられる物はないかと探す。

ありました!
私の大好きなモーニング。
「大阪人はモーニングが好きやね。」と、以前、どこかで笑われた事がある。
そうなんだろうか・・・?

注文してから随分待たされた。
待たされる事が苦手な大阪人だが、ここはぐっと我慢。

待った甲斐がありました。
パンもおいしい、手作りのウインナーも・・・。

久しぶりに味わう都会感覚。

お世話になった人へ、ここから、ハム類を詰め合わせて送りました。

大いに気に入った道の駅くろまつない
北海道へ来たなら、絶対はずせないと思った。




ニセコ連山が見えてきました。
温泉のゴールデン地帯のニセコ。
さぁ、今日は忙しいぞ。



龍飛崎

2007年06月08日 | 旅-東北




赤いボタンを押て下さい。
運が良ければ始まります。

ごらんあれがたっぴみさき・・・♪♪♪。

誰もいない、寒い夕刻の龍飛崎に大音響が流れます。

昭和の三大名曲の一つ、津軽海峡冬景色、思わず唱和。



ここでの、もう一つの目的は、青函トンネル記念館。

苦節24年、土木屋の夢とロマン、男の汗と涙の結晶である青函トンネルの軌跡を見てみたかった。

坑道へのケーブルカー代込みの入場料金1300円也は少々高いが・・・。



9分かけて海面下140mの坑道へ降りて行く。

客は私達二人だけ。

その二人の為に、館長自ら坑道を案内して下さる。

恐縮しながら、見、聞き、大自然の中のちっぽけな構造物に、少し恐怖を覚えた。



鉄道の軌道は、新幹線対応にもなっている。

いつも車での旅だが、一度は列車でこの青函トンネルを通ってみたいと思った。

向こうに見えるは北海道か・・・。

わぁたしは一人・・・じゃないけど連絡線に乗るため青森へ帰ろう。

今夜の風呂は、さんない温泉

何度も来てるのに道を迷ってしまう。

ナビにふりまわされた。

さんない温泉の湯は、以前とは別物のように蘇っていた。

硫黄臭プンプンさせて、フェリーの客となる。



予定していた道南自動車フェリーの夜行便はドック入り。

それじゃと、北日本海運のフェリーにしたが、この船、新しくて艦内きれい。

女性用にもシャワー室が完備されている。

さぁ、本日の仕上げにビールを一缶。

4時間足らずだけど、ぐっすり眠る事にしよう。

明日は、北海道の大地が待っているんだ。


津軽半島

2007年06月07日 | 旅-東北



弘前を後にして、お岩木山を道連れに津軽半島へと。
途中、板柳、森田、鶴田・・・と、温泉が点在するのを
無視して今日は、ひたすら観光モード。

目指すは、太宰治の生家斜陽館
明治40年、太宰の父によって建てられた豪邸。
昭和25年から46年間は旅館として営業してきたが
平成8年廃業、その後、町が買い取り見学施設になっている。

平成8年といえば、古い話ではない。
どうして、一度泊まっておかなかったんだろうと
ためいきつきながら館内を見学して、多いに悔やんだ。
どこもかしこも立派な造りだった。

斜陽館の向かいに津軽三味線会館がありライブ演奏が聴ける。

この日の演者は福士豊香さん。
津軽よされ節、津軽おはら節など5曲ほどを
話を交えながら聞かせてもらった。
三味線の糸は絹、胴はネコではなく、大型犬の皮、
バチは水牛、捨てと呼ばれるバチの先は鼈甲・・・。

斜陽館と三味線会館の共通入場券を買い、
どちらも二度、行ったり来たりして多いに楽しんだ。
当日なら、どちらも何回でも入場できるというのは嬉しい。



今日の昼はこれを食べようと決めていた。
十三湖のしじみラーメン

こんなにたっぷりのしじみを食べるのは何年ぶりだろうか。
それに、大きなしじみだ。
もちろん、しじみのだしが効いている。

特製しじみラーメン1,000円と、ちょっと高いが
まぁ、ここまで来たのなら食べずには帰れないだろう。

斜陽館と津軽三味線会館で、思わず時間をとってしまった。
日没までに、竜飛崎に立たなければ・・・。

 


 


弘前にて

2007年06月06日 | 旅-東北

弘前城の近くにある青森銀行記念館、明治37年に建てられた
もので国の重要文化財になっている。
木造のルネッサンス様式・・・日本ですねぇ。



弘前でのお楽しみは、津軽三味線を聞かせる居酒屋。
には以前行った事がある。
山唄に行きたかったが、この日は定休日。
で、今日はあだはだりへ。

「あだはだり」とは津軽の方言で「おねだりする」という意味らしい。



リンゴ節が得いなマスター自らが演奏してくれる。
元はラーメン屋というあだはだり。
津軽三味線に酔いながら、支那ソバで〆て弘前の夜を満喫した。



一夜明け、ホテルの部屋の窓を開けて驚いた。
朝焼けに染まる岩木山がデンとそびえていた。
弘前に景観条例はないのかしら?



泊まったビジネスホテルはハイパーホテル弘前

http://www.hyperhotel.co.jp/hoin/hotel_hirosaki.html

無料の朝食が付いて、ダブルの部屋だがルームチャージ
が6000円を切るという低価格。

朝食は、パンとコーヒーぐらいだろうと思っていたら
和食のおかずセット、納豆、味噌汁もあり驚いた。

私の食べたパンも、今までの、どのビジネスホテルの
パンよりもおいしい。思わず、お替りをしてしまった。



部屋も後日泊まった東横インよりも広い。
エキストラベットにもなるソファーが置かれている。

たった、一つ残念だったのが、部屋に電気ポットがない事。
フロント脇にある給湯場まで取りに行かなければいけない。
何度、通った事だろうか。

桜にはふられたけど、弘前の一夜は大満足。
郊外に温泉が点在する弘前。
古い建造物も点在し、なによりも借景のお岩木山が素晴らしい。

 

 




 


桜は・・・

2007年06月05日 | 旅-東北



今回の旅の目的の一つでもある桜。
残っててねぇ・・・と祈りながら角館に入るが、
案の定、後の祭り、葉桜になっていた。

それでも観光客は結構いる。
私はショックで歩いてみる気も起こらなかった。



角館を車から見た後、田沢湖畔から玉川温泉を目指す。
何度も入っている玉川温泉だが、近くを走るなら是非
寄ってみようと思うほど奇異な温泉だ。

途中、水芭蕉の群落があった。
案内看板も何もないところに・・・。
水芭蕉って条件さえそろえば、案外、どこででも見れる。

夕刻、弘前城に到着。
うすら寒い中、桜は・・・と城内に入るが
こちらも、枝垂れ桜以外は散った後。



枝垂桜が見れただけでもマシかなぁ・・・。
やっぱり、東北の桜はGWに見頃になるんだ。
待っててはくれなかった。

北海道の桜はどうなんだろう・・・?
はやる気持ちを抑えて、今宵は弘前のビジネスホテルへ投宿。


樅峰苑

2007年06月04日 | 宿-東北

今宵の宿は、日本秘湯を守る会の宿でもある樅峰苑(しょうほうえん)。

秋田市の東南、すぐそばを雄物川が湾曲して流れる強首温泉にある。

登録有形文化財のお宿で、江戸時代は大庄屋、その後も地域一帯の中心的な役割を果たしてき、現当主は16代目というお家柄の宿だ。



昭和41年、宿として営業開始。

かつて大地主であったお屋敷が、宿賃さえ払えば誰にでも解放された訳で、「あの家に泊まった。」記念に持ち帰られた物がある。



食事処になっている、40畳の大広間の長押の釘隠しが2枚程ない。
脱落したのか?と思っていたら、持って帰られた・・・との事。

ここは、湯も良かった。

湯元から2キロ程引き湯しているが、それ以外にも何かあるようで、湯はアブラ臭臭素臭石膏臭の入り混じる濃厚な湯だった。

食事も珍しい郷土料理を食べさせていただいた。

もくずカニのかに味噌甲羅焼き

もくずカニ(もずくカニともいう)なんて、初めて食べるものだった。



焼き物はハタハタの麹漬け。
大きなブリッコ、あまり好きではなかったがこれはおいしかった。



もくずカニのつみれ汁。

カニ身だけでなく、回りの組織も一緒にたたく事でつなぎ無しのつみれとなるらしい。

この一つでもくずカニ3匹ぐらい使うという贅沢なお汁でした。

前当主の早世によって、婚家を宿としたという上品な大女将。

温厚、熱心で前向きな若旦那。

これらのごちそうを作って下さった料理長の若女将。

家族で守り、育てていかれる宿でした。


道の駅鳥海で

2007年06月03日 | 旅-東北



温海温泉を後にし国道7号線を北上しました。
ここは、山形県遊佐町にある道の駅鳥海の「ふらっと」。

地元、吹浦漁協婦人部が運営する鮮魚直売所があり、
元気なお母さん達が魚の加工品を売っています。

ホタテのフライ、煮魚、それに焼き魚。
もちろん、鮮魚やするめ類の加工品もありますが、すぐに
食べられる、魚の惣菜コーナーが多いに賑わっていました。

特に人気があったのが、この銀カレイの焼き物。
出来立てあつあつを、道の駅中にある飲食コーナーで
食べる人、今夜の夕食にとたくさん注文する人・・・。

私も、昼食にしようと注文しましたが、焼き上がりまで
かなり時間がかかりそうなので、これはキャンセル。

代わりに買ったのが、イカの天麩羅とホタテのフライ。
イカ1杯ぐらいの量があったでしょうか、それが250円。
安くて、あつあつ、そしておいしいのです。
これで、今日の昼食にしました。

隣のテーブルで銀カレイを食べている人がいました。

「おいしいね・・・。」と、言っているのを羨ましく横目で見ながら
先を急ぐ身、それに私は焼き上がりまで待てない大阪人なのだ。



そばには新鮮野菜の直売コーナーがあり、
色とりどり、旬の山菜が並んでいます。

買いたかった~。
しかし、旅は始まったばかり。
この先10日間も車に積んでおく事は出来ないし、
自宅へ送っても、ほおっておかれるだけだろうし・・・。

帰り道、どこかで運よく、こういう道の駅に出会う事を
祈りながら、後ろ髪引かれる想いで、道の駅鳥海を
後にしました。いい道の駅でした。


旅の始まり(温海温泉)

2007年06月02日 | 旅-東北

夜、大阪を経ち、一路新潟を目指し北陸道を走りました。

第1湯は温海温泉。ここに気になる宿があります。
しかし、廃業したと聞いていたので、お風呂は「瀧の屋」の風呂を借りる事に・・・。

瀧の屋は、昔の風情を残しながら内部はきれいに
改装されているこじんまりした宿でした。

あまり特徴のない湯が掛け流されています。
清潔感漂いますが、おもしろみのない浴室。

もう1湯、共同浴場の下湯へ。
熱い、しゃきっとする湯は健在。

温海温泉は温海川を挟んで、大小の宿が並んでいます。

気になる宿は、川に面して建っていました。

木造三階建ての菊屋旅館です。
宮大工が凝りに凝って作ったという館内を見てみたかった。

「喜久の間」の外壁に施された菊水模様。
ガラスがはめこまれて、うまく外光を取り入れている。

この部屋に泊まりたかった。
しかし、時、すでに遅し。
閉めた宿は廃墟となるのを待っているようでした。


車窓から

2007年06月01日 | 旅-関東・中部

新幹線の車窓から撮りました。
琵琶湖の東岸地域では小麦が収穫間近。

香川県でも目にした麦畑でしたが、ここは名物のうどん用に
たくさん栽培されているのだろうと、思っていました。

滋賀県でもこんなに栽培されているとは・・・知らなかった。

伊吹山が見えてきました。
なだらかな山容ですが、高いのですぐに分かります。

天気は上々、このぶんなら富士山も・・・と、眠らないよう
はりきっていましたが、名古屋あたりからは曇天に。
案の定、富士山は陰も形も見えません。

もう、期待しないと思った翌日、富士山は頭だけ見せてくれました。
製紙の町、富士を通過している時に撮った写真です。

こちらは大井川(?)を渡っている時の冨士山。
合成写真ではありません。
富士山は大きく偉大です。

非力なデジカメ、しかも、走る新幹線から撮った
写真なので、悲しいかなピンボケです。
ナイスショットなのになぁ・・・。