神奈川県の『受動喫煙防止条例』の骨子案が、紆余曲折を経てようやくまとまったようだ。
この受動喫煙防止については、様々な意見がメデイアを通じて報道されているが、
本件は県知事のマニフェストの一番であり、広く県民の支持を得ていることである。
いまや、たばこによる健康への悪影響は、誰しも異論のないところであり、如何に被害を食い止めるかの段階であろう。
しかし、国はこれまでまったく効果的な対策はとっていないのが現状である。
神奈川県から新しいルールを創設して、全国の自治体へ拡げてほしいものである。
特定公共施設における喫煙の規制については、賛成者が85%というデータもあるようだ。
ところが、こともあろうに煙草業界であるJTが、この条例制定に対するインターネット・アンケートに、社員を動員して組織的に条例反対の投票をさせたそうである。
確かに経済活動への影響は少なくないだろうが、喫煙規制の趣旨は、あくまで『県民を受動喫煙から守り、健康への被害を防止する』ことである。
報道を見る限りでは、一部の方であると思うが、「煙がいやなら来なければいい・・」などと言う意見もあったが、現在では一般の飲食店、カラオケ、ホテルなどの第2種施設では、利用者が選択できない状況である。
レストランなどでは、座席は離れていても仕切りもなく分煙効果は期待できない状況である。
喫煙者に禁煙を強制するのではなく、非喫煙者が受動喫煙により知らず知らずのうちに、健康を害されることを防ぐことである。
自分も過ってはヘビースモーカーであったが、20数年前にきっぱりと縁を切った。
その前から、すでに職場では、禁煙か分煙かの議論があったが、懐かしい・・・・・・
何を今更と思う気持ちがあるが、禁煙社会を目指して合意形成が望まれる。
とにかく、喫煙だけではないが、他人へ迷惑をかけないという最低限のルールを守る社会にしたいものである。