教育委員会・体育指導員協議会主催の恒例の指導員研修会が行われ、出席してきた。
この研修会の主旨は、スポーツの知識を深めると共に、地域スポーツの発展・振興を図ることにあり約110名が参加した。
『いつでも、どこでも、だれでも』出来るスポーツとして、競技ではなく体を動かして面白さを体験するのが、『ニュースポーツ』である。
スポーツ振興基本計画では、スポーツは人生を豊にし、充実したものとすると共に、人間の身体的・精神的欲求に応える文化の一つであると規定している。
高齢化社会を迎えて、明るく豊かで活力に満ちた社会の形成と個々の心身両面の健康で楽しく過ごすために、生涯にわたりスポーツに親しむ事は、大変意義がある。
研修会では、毎回 ニュースポーツを主体に、指導・実践が行われるが、今年もカローリング・吹き矢・ファミリーバドミントン・フリンゴを経験した。
いずれのニュースポーツも、これまでのスピード・技・力などを競うものではなく、スロー・ソフト・楽しむを基本に、これまでの競技を改良したものと言えるのではないだろうか?
例えば、「カローリング」とは、氷上で行う「カーリング」を、床の上でジェットローラを的に向けて投球すようにしたものである。
「フリンゴ」も、スタイのようなエプロンで、ボールをキャッチボールするもので、ビーチバレーに似ているスポーツでアクテイブ派には堪らないだろう。
ニュースポーツと呼ばれるものは、最近では30種目以上あり、年々その普及度は高くなっているようであるが、問題は、用具や施設がまだまだ『いつでも、どこでも』出来る状況には程遠い。
在る自治体の意識調査の結果によれば、50歳以上の世代では、週に1回以上何らかの運動をしている方は、男52%、女45%だそうである。
時間的余裕も世代により異なるが、意識は想像以上に高いようで、時間的・肉体的事情が許せば、多くの方々はスポーツ志向が高いのではないだろうか?
一番やっている運動は、ウオーキングやジョギングだそうであるが、ゲーム性のあるニュースポーツはみんなで楽しく出来る点では、これからの普及が期待される。