新年に入りマスコミやテレビなどの恒例の新年の政治・経済の予測と経済界トップやジャーナリストによる予測など、一通りチェックしていたが、やはり厳しい見方が多かったようだ。
さらに追い打ちをかけるように、新年早々 政界における民主党トップの献金疑惑や財務相の突然の辞任騒動など、国民の期待感を裏切る話題ばかりで本当に行く末が心配である。
この日本丸の針路が全く見えずに、羅針盤を失った先はどうなるのだろうか?と、
心配していて初夢を見る余裕すら持てない状況である。
知識人の指摘も異口同音に、『日本の成長戦略を示せ』と言われているが、
この財政破綻状況を立て直す改革の機運すら感じられないと思う人は、少なくないと思うが
国民もインタビューなどの話を聞く限りでは、子供手当て、高速無料化、暫定税率廃止など、
予算の使われ方について、自分の損得勘定ばかりの発言が多いようだ。
財政破綻状況を国民に知らせずに、人気取りバラマキ政策では、もはやこの国を救えないと案じている。
今こそ、政財界のリーダーは、国の破産状態を国民に提示して、どのように財政を立て直すかを議論するときではないのだろうか?
そんな折に、成人式を迎えた新成人にとっては、就職もままならない厳しい環境であるが、
胸を張って立ち向かって欲しいと願わずには居られない。
今年も、荒れた成人式もあったようであるが、真面目にこの荒波を乗り越えて行こうと決意している多くの成人に温かいエールを送りたい。
今、一番欠けていると感じるのは精神の荒廃であり、『人と人との絆』が非常に希薄くなっていることではないだろうか?
今こそ、物が全ての社会構造から脱却して、日本伝統の『精神社会』へと変えていく必要があるのでは?
礼節や道徳を重んじて、地域の連帯から相互に助け合う社会へと変革すべき時が来ていると思う。
最近届いた或るシンクタンクのレポートによる『干支からみた2010年の行方』を見ると、
今年の干支である『庚虎(かのえ・とら)』は、十干の『庚』には、継続・償う・更新の意味があり、
これまでの事象を継続しながら、これまでの事柄を償い更新していくそうだ。
一方、十二支の『寅』には、敬しむ・助けるの意味があり、敬しんで時務を進めることのようだ。
これを踏まえて、2010年は「前年の道筋を継承しつつ、互いに新たな活路を開く年回りになる」と考えられるそうです。
言い換えれば、日本再生に向けて国民相互に現状を認識して、苦難に立ち向かう試練の年となるのだろうか
「鳩・ハト」は、平和のシンボルと言われているが、しっかりとリーダーシップを期待したい。