孫が通園する保育園の餅つき会に呼ばれて、孫と共に参加してきた。
通年は、年末に行われるが、新型インフルエンザ流行の影響を受けて、「新春餅つき会」となったようだ。
孫に案内されて保育園についてみると、既に準備が整い搗き手のお父さん達が集まり打合わせ中で、
園児も固唾を呑んで「何が始まるんだろう??」と見慣れない光景に、不安そうに見守っていた。
搗き手の若いお父さん達は、恐らく初めての経験だと思われるが、やはりぎこちなく搗き手と臼とリの呼吸は合わず、一つの臼に5人の搗き手が交代で一人が5回づつ搗いていた。
搗き手と臼とリは、「よいしょ・ペッタン・それっ・ペッタン」と声を掛け合い交互にやるものであるが、5回搗き臼とリが水を打って ひっくり返しと、チョッと変である。
我が家では、若かりし頃に年末には親戚・ご近所含めて徹夜で20臼以上も搗いたもので、搗き手と臼とリも経験していたものだ。
餅つきの基本は、腕力で叩くのではなく、杵の重みを利用して振り下ろすのであるが、この搗き方は見られない。
搗く前に充分にこね方も難しい。こね70%と言われるが、この「こね&搗き」で餅の旨さが決まるとも聞いてきた。
「杵を持ち上げて臼のセンターへ落とす」搗き方も、最後まで見られずイライラして眺めていた。
臼とリも水を使いすぎで、微妙な呼吸が大切で、搗くより難しいところ。
しかし、つきあがったお餅は、すぐにきな粉やあずきにくるまれて、子供たちと車座でいただき久し振りの家族全員の交流の輪が拡がり、嬉しそうな笑顔がこぼれていた。
年末年始には、家族では見られなくなった餅つきが、幼稚園や小学校などで行われており、「餅つき」は日本伝統の文化であると思う。
我が家では、毎年ふるさとから「いなか餅」を取り寄せているが、スーパーで売られているものとは、格段に違いがある。
丁度、年末のお餅が無くなったタイミングで、知人から「いなか餅」と かれいが届けられて、餅好きの家族に何よりの贈り物だった。