大寒を迎えたこの日、記録的な高温で春本番を思わせる陽気になっていた。
正月の怠けぶりを取り返すべく、絶好のジョギング日和で 走りこみの目標へ挑戦して飛び出した。
この日もマイコースの辻堂海岸へ出てから、江ノ島経由で鎌倉稲村ガ崎へと向かう。
ところが穏やかな天候だと思いきや、海岸に出ると強風が吹き荒れており、江ノ島も霞むほどの砂嵐である。
波も荒く白波が押し寄せており、サーファーもボードを抱えて、海入りを躊躇していた。
何と強風波浪注意報が発令されていて、海は冬の顔をむき出しているような気がしたのだ。
江ノ島近くの片瀬漁港でも、全て漁船は引き揚げているそうだ。
そんな中でも漁港近くの砂浜には、近くの幼稚園の園児たちが元気よく砂浜を飛び回っており、先生や父兄も心配そうだった。
江ノ島を過ぎて腰越漁港にも立寄ったが、船は出ていないそうだ。
ここから眺める江ノ島の風景も素晴らしく、しっかりと心のスケッチブックに描き込んで 七里ガ浜へと向かう。
江ノ電と併走して荒れる海を眺めながら134号線を走るのは、格別の気分に浸る時間である。
今日も、平日にも拘らず行き交うランナーの数は多く、声をかけながら元気をもらってステップを刻んだ。
稲村ガ崎公園で、しばし休息して折り返したが、強風は吹いており、「行きは良いよい帰りは怖い」で、
向い風となって疲れた体に、容赦なく行く手を阻んでくれる。
止むなく腰越の小動から海岸と分かれて江ノ電通りに入り、「源義経公ゆかりの満福寺」に立寄った。
年末にも訪れたが、小さなお寺であるが、腰越状や鎌倉彫の襖絵、水子供養などで有名でお立ち寄りには欠かせない場所のようだ。
裏山墓地へと続くトンネルに書かれた極彩色の画が描かれており、初めて見たが必見である。
一回り見物して江ノ島へと戻ったが、相変わらずの強風を避けて、帰路は境川の散歩道を上った。
境川にも、強風を避けて漁船やヨットが多く係留されていて、湘南らしい風景が続いていた。