3月を思わせるような暖かい快晴のスケッチ日和となり、横浜ベイエリアの象の鼻パーク周辺へスケッチぶらり散歩に出かけた。
今年は、横浜開港祭や国際トライアスロンなどのイベントなどでも、毎月ベイエリアを訪れており、
スケッチ散歩でも度々来ているが、一昨年までの面影が無くなったほど生まれ変わった。
日本大通りをブラブラしながら、象の鼻パークに来てみると、「鼻」にあたるエリアには人影が見られず、
朝の陽射しが降りそそいで暖かく、空気の流れが止まっているようなゆったり感が漂っていた。
鼻先の手前には、横浜のビックタワーである「キング塔(神奈川県庁)」、 「クイーン塔(横浜税関)」、「ジャック塔(開港記念館)」を見渡せる場所があり、のんびりと3塔を眺めやっていた。
このエリアでは、大桟橋から赤レンガ倉庫、MM21地区の高層ビル街、クイーン塔、キング塔など、構図選びに一苦労する。
この日は、象の鼻越しに赤レンガ倉庫・MM21を望む構図に挑戦していた。
描いていると、いつの間にか多くの散歩客が入替わりながら、鼻先からの風景に見惚れており、
目黒から来られたという老夫婦に声をかけられ、絵手紙を描くのが趣味とかで、しばし、絵筆を止めて談笑したが、横浜が大好きで毎週来ているそうだ。
また、昔の赤レンガ倉庫で荷役仕事をしていたという近くに住む年配の方も、毎日の散歩だそうで、立ち止まって昔話をしてくれた。
お昼休み時には、近くのビジネスマンだろうか、昼のジョギングを楽しむランナーも鼻先まできて折り返す光景が目立っていた。
パーク周辺にも、かなりのスケッチマンの姿が見られたが、この当たりは、正にスケッチ・パークとまで言われる程、スケッチ通りである。
午後は、開港広場に移動して歴史的建造物として名高い『横浜海岸教会』を選んだ。
開港広場でも、開港資料館や海岸通りなどポイント選びに苦労するが、「教会」はケヤキなどの落葉樹のベールを脱いでおり、躊躇せずにモチーフに選んだ。
今の時期、寒風に体が冷やされることが多いが、この日は3時過ぎても佐々を感じることもなく、のんびりとスケッチ三昧の日となった。
よくスケッチは『心のスケッチブックを開いて、風景を描く・・』と言われるが、のんびり感を味わいながら「心のスケッチブック」が開いたのかな