この日は、地域の小学校の春恒例の校外学習会で、6年生65人が鎌倉の名所・旧跡巡りをして自然に触れながら歴史や文化を学ぶ為に、学校からの依頼によりボランテイアとしてガイド兼見守り役で参加しました。
鎌倉には毎月散策やスケッチなどで出かけているので、地理や歴史については多少見聞きしているが、季節を問わず鎌倉を訪れる人は多く、特に今の時期は小中学生の訪問が多いと実感していた。
生徒達は春からコースや歴史を調査してきて自分たちで、グループ編成やスケジュール計画を作ってこの日を迎えたそうで、朝最寄りの駅に集まった時は、自信と不安が入り混じった顔をしていたが、出発した後は互いに相談しながら元気に現地へ向かっていた。
鎌倉市は、隣の市でもあり生徒達は訪れている機会は多いようであるが、自らの計画コースを予定通り訪問して訪問先で学んだことをレポートに纏めることは、大変な精神的負担になっていることは間違いない。
我々見守りガイド隊は、駅から佐助隧道を経て担当エリアのチェックポイントに先着していたが、Bコースは 佐助稲荷神社~銭洗弁財天~源氏山公園~化粧坂切通し~寿福寺~鶴岡八幡宮~小町通り~長谷寺~高徳院を巡るコースで、銭洗弁財天にお参りして源氏山公園でスタンバイして到着を待っていた。
源氏山公園「源頼朝像」前で、待つこと約30分で先着したグループは、猛暑日となっていたので、額に汗びっしょりで到着したが、生き生きとして通過してきた名所の感想を語っていた。
ベンチに腰掛けて、しばしの休息を取らせながら、鎌倉歴史に関するクイズを与えてみたが、期待以上によく勉強しているようで、即座に回答を寄せておりその背景などを語りながら俄か勉強会で交流をを楽しんでいた。
グループが通過後、次のチェックポイントである鎌倉五山の第3位「寿福寺」へ向かうと、こちらでも東京目黒から来た中学生や川崎、葛西からの小学生などで大変混雑しており、特に源氏山を背景にした源実朝や北条政子墓のあるやぐら前には、次々とグループが相次いで訪れていた。
我がグループの生徒達も、相前後して到着したが、「疲れた~暑い~」を連発して、早々にお昼休みの「鶴岡八幡宮」へと向かったので、後を追って八幡宮へと向かい源氏池に着くと、全てのグループが到着していて、先生のチェックを受けて賑やかにお昼を摂っていた。
八幡宮では、猛暑日とあってさすがにいつもより参拝客は少なく、七夕飾りも出来ており、風になびく飾りが涼しさを演出されていたが、追いつかない暑さだったようだ。
東日本大震災の丁度1年前に倒壊した再生中の「大銀杏」は、根っこの部分も、移植された幹の部分も、日除けの幕に覆われており、新芽の吹き出しも少なくこの異常な天候で元気を無くしているように見えていた。
お参り後には、生徒達も相前後して後半のコースへと出発していったが、見送ってから一端生徒達と分かれて、Aグループが歩いた源頼朝の墓~絵柄天神社~鎌倉宮~杉本寺~報国寺~釈迦堂切通し~祇園山へと一人散歩へと向かい、その後生徒達の帰路に間に合わせて最寄駅へと走った。
最寄駅辻堂駅で待つこと約10分程で、全員が元気よく到着してきたが、それぞれのチェックシートを提出して、「面白かったよ~」 と感想を述べていたが、レポート作成にどんなことが記されるのか期待しながら、お疲れさまでした~と解散した。