毎年5月5日に大磯で開催され、相模の六社が集う「相模国府祭(コウノマチ)」に初めて出かけてきました
「相模国府祭」は、由緒によると相模国の国府丁(現在の県庁)が置かれた神揃山に、相模の国の一之宮(寒川神社)、二之宮(川勾神社)、三之宮(比々多神社)、四之宮(前鳥神社、平塚八幡宮)、総社(六所神社)が一堂に集まり古式に則って行われる奇祭と言われる祭りで、千年以上の伝統と歴史があり、神奈川 県の無形民俗文化財に指定されており非常に興味深いものがあります。
会場の神揃山、大矢場(逢親場・現馬場公園)へ駆けつけた時には、既に五社が神揃山に揃っての「座問答」の儀式が終わっており、大矢場では各社の舞などの祭典が行われていました。
「座問答」では、相模国に合併した時に両国の寒川神社と川勾神社がどちらが一番かと争いを、勝負の無い円満解決させる裁定する神事だそうで、非常に謎の深いものとして、全国にも知られる有名なものと言われる。
神揃山は、その斎場となっています。
祭事が行われている神揃山には、相模の神々が集うところだそうで、六社の神体石が並んでいますが、何故か石の配置は三石、二石、一石づつ離れており、何か意味がありそうですね
山の麓で上がる花火の音を合図に、狭い山中の斎場には各社の関係者や担ぎ手が集い、厳かに神事が行われてましたが、山中にはパワーが溢れているような雰囲気でした。
神事が執り行われた後、一之宮寒川神社を先頭に、神明造の神輿の山下りが始まり山の中に威勢の良い「ドッコイ ドッコイ・・ドッコイソオレー~」 の掛け声が響き渡り、山下りが行われました。
山を下りたところには大神輿が待っており、神霊が大神輿へお移りの儀式「御霊移し」が行われます。
今年は、大神輿の渡御は、寒川神社と川勾神社、平塚八幡宮、総社六所神社の四社が見られました。
その後は、勇壮な掛け合いで約400m離れた大矢場(逢親場・現馬場公園)まで、各社の氏子や観客と共に押し合いへし合いしながら進みましたが、吊り太鼓を打ち鳴らして進む光景は圧巻でした。
馬場公園へに着くと、各社の神輿や山車の競演が見られ、余り広くない公園内は壮大な祭り一色となっていました。
公園の周辺では、多くの露店が繰り出しており、夏を思わせる熱い交流が行われていたようです・・・・
馬場公園を後にして、総社である六所神社へと走ると、総社の境内では神輿の還御を待っていましたが、歴史の重さを感じるパワーが漲っています。
拝殿に架かるしめ縄もあの出雲大社を思わせる程の大きなもので、由緒に依れば北條家や徳川家の厚い崇敬を受けていたそうです。
参拝後は、参道から1号線へと出て二宮駅へと走り、帰路へ・・・