朝から夏日のような暑さを覚える日となっていたが、週末の久しぶりのレースとなる山中湖ロードレースへの最終調整ランで、遊行寺を経て「江の島道」をぶらりと走ってきました。
「江の島道」は、過って藤沢宿から江の島へ向かうむかし路で、今も「江の島弁財天道標」や道祖神が数多く残っており、昔の面影を偲べる面白い道である
藤沢市役所前には、弁財天道標の2基が設置されており、よく見ると「一切衆生・ゑのしま道・二世安楽」の文字を刻んであるようで、貴重な道しるべだったのですね。
道標を確認しながらひたすらこの日の目的地である「龍口寺」へ走り途中、片瀬にある諏訪神社の上社に立ち寄ってみたが、門が閉ざされていました。
龍口寺に着くとこの日もウオーキンググループの姿が見られ、ウオーキングコースのメッカになっているようですね。
「かながわ建築百選」に選ばれている本堂や五重塔は、創建100年を超えた名建築となっており、迫力を感じスケッチポイントとしても欠かせないものとなっています。
境内には、龍ノ口法難の際、日蓮聖人が処刑までの間、一時閉じ込められていた土牢の「御霊屈」があり、霊感を感じました。
山門では、両側に素晴らしい彫刻が施されており、いつの時代のものか不明ですが、馬に乗った天人や龍などが見られ迫力がありました。
山門の木鼻には、獅子の彫物が見られその手先も何とも表現できない素晴らしいものですね
龍口寺で一休みして江の島道を引き返したが、帰路では弁財天道標や庚申塔を見つけながらジョグっていました。
密蔵寺の前には弁財天道標と古い庚申塔がひっそりと家の陰に佇んでいますが、由緒は残念ながら不明???
密蔵寺境内には、多くの石像や石仏が見られましたが、中でも庚申塚には色々な三猿庚申塔が鎮座しており見応えがありました。
片瀬小学校前では、弁財天道標が立ち、泉蔵寺前には 珍しい庚申塔や馬頭観音などが並び思わず足を止めて一基づつ見惚れていました・・・
さらに、進むと3基の庚申供養塔、道祖神塔があり、いずれも日・月・雲の形が彫られて、青面金剛像や三猿が彫られており、元禄から文化時代の貴重なものだそうです。
夏日の暑さに悩まされたが、期待以上に歴史の一端に触れながらのスロージョグでした・・・