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次は流氷を見ながら海沿いを走るスノーレインボウ(ノロッコ号)に乗って知床斜里経由で川湯温泉へ向かった。
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船の欠航で流氷見物が出来なかったので、今度こそは、と淡い期待を抱きながら列車に乗り込んだ。席は外がよく見えるように線路と平行な角度で正面に海が延々と続いた。海岸が結氷し、そのずっと向こうに白いラインとなって流氷が見えた。もう少し北風が吹き続けば接岸する、と車内で観光案内をしていたガイドがアナウンスしていた。海が凍っているのを見るが初体験の私には感動の連続だった。
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知床斜里駅へ着いた。
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予定ではこの駅で二時間待ちだったので、もう少し早い便はないかと観光案内所へいくと、次の汽車で”みどり駅”へ行ってタクシーに乗れば一時間ほど早く着くといわれた。だがそれは大失敗だった。みどり駅は無人駅で、勿論待っているタクシーなどいなかった。
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外へ出ても人っ子一人見えなかった。
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家内はぶつぶ云うし、途方に暮れてしまった。解決するには引き返すか、タクシーを探すかの二案しかなかった。そこで取りあえずへっぴり腰で歩き出ししばらく行くと、小さなスーパーがあって、雪かきをしているおじさんに会った。タクシーを尋ねると、そこでたくしーの取次ぎをしていた。早速お願いして、家内を迎えに駅へ引き返し連れてくるとストーブの側へ椅子をそろえてくれた。本当の温もり触れてホッとした。
おじさんの出身地が徳島だと聞かされて、更に親近感を覚えた。
お父さんが北海道へ入植に付いてきたということだった。
北海道に来て網走のタクシーの方が高知で”みどり”お世話になったおじさんが徳島の出身だなんて、北海道は日本各地の人が作り上げてきたんだと知った。
次は川湯温泉だ。