壁面に一条の光が差し込んで小さな光の点が出来た。
どこから差し込んできたのだろうと入り口のガラス戸を振り返って探したが通り道は判然としなかった。
でも庭の木の葉っぱの隙間を通り抜けガラス戸の枠をかすめて伸びてきていることはわかった。
見ていると次第に形を変えながら光のスペースが広がっていった。
ふと、これは地球が自転している様子ではないのか、日時計の針の動きと同じでは、と思った。
毎日行く海岸では潮が南へ動くと満ち、北へ流れ出すとた引いていく。
潮の動きを見ていると、津波の潮の動きとソックリで、恐ろしく感じる事がある。
自然は幾ら科学が発達しても殆どの事は未知のままだろう。